英単語 Issue 環境編800は速読速聴シリーズの姉妹本
「英単語 Issue 環境編 800」は速読速聴・英単語シリーズの姉妹本として、2022年3月に発売されました。
速読速聴・英単語シリーズについてはこちらをご覧ください。
速読速聴シリーズが幅広いトピックから学べるのに対し、本書は環境問題1つに焦点を当て、深掘りしています。
英文法のレベル的には中学英語卒業~高校の範囲で、速読速聴で言うと「Daily1500」に当たります。
ただし、深掘りするほど専門用語なども必要になるだけに、単語レベルに関しては少し難しいものもあります。
タイトルの800は収録語数で、速読速聴シリーズと比べると少し薄めの本になっています(232ページ)。
音声は無料ダウンロード形式です。
Issue 環境編800の特徴
本書の特徴は大きく分けて3つあります。
・文脈の中で英単語を覚えられる
・環境問題について本格的に学べる
・考える力と発信する力を鍛えられる
文脈(ストーリー)で覚えることで、その単語が使われる背景や単語の使い方が分かり、更に記憶に残りやすいというメリットがあります。
これは速読速聴シリーズと共通している部分で、それが姉妹書にも受け継がれています。
SDGsに関連する5つの章
本書は5つの章に分かれています。
・つくる責任、つかう責任
・海の豊かさ
・陸の豊かさ
・生態系の豊かさ
・気候変動
実はこれらは国連が定める「SDGs(持続可能な開発目標)」に沿った内容になっています。
SDGsには17の大きな目標と、それらを達成するための169のターゲットがあります。
その中に、上記の5つが含まれています。
よって、ただ環境問題について書かれた本ではなく、文字通り環境問題を深掘りできる構成になっています。
また、英語のテキストとは思えない、しっかりとした環境に関する問題も載っています。
一石五鳥に加わったもの
Core1900で学べる一石五鳥は「速読、速聴、単語、熟語、時事知識」に設定されています。
一方、Issue 環境編800では「背景知識、語彙力、思考力、リスニング・リーディング力、伝える力」の5つになっています。
1つのテーマに絞ることで、細かい背景知識を学ぶことだけではなく、英作文やスピーキングでも環境問題が扱えるレベルまで持って行く力を付けることができます。
帯に「世界の課題をジブンゴトとして英語で考えられる」と書かれているように、ただ環境について学ぶだけではなく、学んだうえで「自分ならどうするか」を考えることができる構成になっています。
それと、環境問題は受験にも出やすいトピックであり、現在世界的に注目されている分野です。
その辺りも姉妹本の1つ目のトピックとして環境が選ばれた理由であると思います。
Issue 環境編 800をおすすめしたい方
・環境問題に興味のある方
・環境問題を英語で学びたい方
・環境問題についてグローバルな視点を持ちたい方
・1つのトピックについて考える力や伝える力を鍛えたい方
・一般的な英単語帳に飽きた方
本書は受験用や試験対策というよりも、「環境問題について英語で学び、考え、発信する力を付ける本」になっています。
そのため、現在使っている教材にプラスする副教材としても最適です。
本書の内容を頭に入れたら、環境問題に関しては(日本語・英語共に)ある程度のレベルに達することができるはずです。