「apply for」と「apply to」の意味はどちらも「~を申し込む」です。
文脈によっては「~に応募する」「~を申請する」「~に出願する」と訳されることもあります。
しかし、ここには明確な使い分け方が存在します。
この記事では、その違いを例文を交えながら見ていきます。
- apply for と apply to の意味が違う理由
- apply for の使い方と例文
- apply to の使い方と例文
- to 不定詞の場合
- 「適用される / 当てはまる」の apply to の使い方
- まとめ
apply for と apply to の意味が違う理由
自動詞「apply」の意味は「申し込む」です。
「apply for」と「apply to」は、その自動詞「apply」に「for」と「to」が付いた形です。
よって、「apply for」と「apply to」の意味の違いは前置詞の違いから生まれます。
apply for の使い方と例文
「apply for」の後ろには「希望するもの」が入ります。
「for = ~のために」と考えると分かりやすいと思います。
I applied for the scholarship.
→奨学金を申請しました。
I applied for a visa to NZ two years ago.
→私は2年前にニュージーランドへのビザを申請しました。
If you want to apply for this job, please contact us.
→もしこの仕事に応募したい方はご連絡ください。
Why do you apply for this position?
→どうしてこの職種に応募するのですか?
以上のように、何かを求めて申し込む場合に「apply for」が使われます。
apply to の使い方と例文
「apply to」の後ろには、組織、機関、団体、学校など、申請する先(応募先)が入ります。
「to」を「go to Japan」のような「~へ」と考えるとイメージしやすいと思います。
I applied to three universities.
→私は3つの大学に出願しました。
I applied to the company.
→私はその会社に応募しました。
I'm going to apply to the English course.
→その英語コース(講座)に申し込むつもりです。
以上のように、「to」の後には応募先が入ります。
to 不定詞の場合
「apply to」が to不定詞の場合もあります。
その場合は「~するために申し込む」となります。
We applied to join the tour.
→そのツアーに参加するために申し込みました。
I applied to become a substitute teacher.
→代行(臨時)教師になるために申し込みました。
「適用される / 当てはまる」の apply to の使い方
「apply to」には「~に適用される」や「~に当てはまる」という意味もあるので注意が必要です。
This rule applies to employees.
→このルールは従業員に適用されます。
Do the same rules apply to part-time workers?
→パートにも同じルールが適用されますか?
How does it apply to your situation?
→それはあなたの状況にどう当てはまりますか?
because the name of "Holland" only applies to two sections of the country.
→だって「ホラント」という名称は国の2つの地区に当てはまるだけだからね。
(引用:速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.4 p228より一部抜粋)
Choose all that apply.
→当てはまるものを全て選んでください。
※ 命令文かつ that は関係代名詞
まとめ
・自動詞「apply(申し込む)」に前置詞「for」や「to」が付くことで意味の違いが生まれる
・apply for + 求めるもの
・apply to + 応募先
・apply to の「to が to不定詞」の場合があり、「~するために申し込む」と訳せる
・apply to には「~に適用される」や「~に当てはまる」の意味もあるので注意