- as long as と as far as の違い
- as long as の使い方と例文
- as long as は「する間」の意味もある
- as long as と so long as の違い
- 比較の「as long as」
- as far as の使い方と例文
- 用法のまとめ
as long as と as far as の違い
・as long as → 「~する限り」と「~の間」
・as far as → 「~の範囲では」
「as long as」の意味は「~する限り」で、文によっては「~しさえすれば」と訳すことができます。
言い換えると「only if(~する場合に限り)」になります。
また、それ以外にも「~の間」という時間を表すこともあります。
一方、「as far as」は「範囲」を表します。
有名な表現には「As far as I know(私が知っている限り)」があります。
これは「私が知っている範囲では~だ」という意味になります。
品詞的にはどちらも接続詞です。
次は例文を交えながら、具体的な違いを見ていきます。
as long as の使い方と例文
You can stay here, as long as you keep quiet.
→静かにしているなら、ここにいてもいいよ。
直訳だと「あなたはここにいることができる、静かにしている限り」です。
日本語的には「静かにしている "のであれば"」や「静かに "しさえすれば"」というイメージです。
I'm happy as long as you're happy.
→あなたが幸せなら私も幸せ。
これも同様に「あなたが幸せであれば、私も幸せである」となります。
FF16の例文
As long as there's a chance, there's a choice!
「可能性がある限り、選択肢がある!」
ここでの「chance」は日本語の「チャンス」ではなく「可能性」という意味で使われています。
as long as は「する間」の意味もある
I will never forget your kindness as long as I live.
→生きている限り、あなたの親切は忘れません。
(引用:ジーニアス総合英語第二版 p528)
この「as long as I live」は「生きている間」という「時間の限度」のニュアンスが含まれます。
日本語に訳した際はいずれも「~する限り」と訳せますが、英語的には「~の間」の意味を持ちます。
次の例文も同様です。
You can use my computer as long as you want.
→私のコンピュータは好きなだけ使ってもいいですよ。
(引用:コーパス・クラウン総合英語 p662)
「as long as you want」は「あなたが望む間」で、要は「好きなだけの時間」になります。
as long as と so long as の違い
「as long as」と「so long as」は、「~する限り」の意味で使われる場合には書き換えることができます。
I'll lend you the money as long as you'll pay me back.
I'll lend you the money so long as you'll pay me back.
→返してくれるのであれば、お金を貸します。
ただし、「~の間」は基本的に「as long as」の形で使われます。
よって、先ほどの「as long as I live」と「as long as you want」は、「so long as」にするのは文法的に正しいとは言えません。
しかし、SNSなどでは「as long as」と「so long as」を区別なく使われていることも多々あります。
比較の「as long as」
比較の「as long as」は「~と同じぐらい長い」です。
My hair is as long as hers.
→私の髪の毛は彼女のと同じぐらい長い。
こちらは全く違う用法で、「so long as」と言い換えることはできません。
as far as の使い方と例文
先述の「As far as I know」のように、「as far as = 範囲」になります。
この「as far as」は組み合わさる単語がある程度決まっており、慣用的に使われることが多いです。
As far as I know, she's honest.
→私が知る限りでは、彼女は正直です。
As far as I'm concerned, I have no complaints.
→私に関する限り、不満はありません。
(引用:ジーニアス総合英語第二版 p528)
また、「見渡す限り」という視覚的な範囲に対してもよく使われます。
But as far as he could see, there weren't any other animals.
→しかし見渡す限り、他に動物は見当たりませんでした。
(引用:速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 p364)
The road stretched into the distance as far as the eye could see.
→その道路は見渡す限り遠くまで続いていた。
As far as I know. は単品でも使われる
「As far as I know.」は「私が知る限りでは」と単品でも使われます。
よくある組み合わせに「Not yet, as far as I know.(私が知る限りではまだです)」があります。
用法のまとめ
・「as long as」は「~する限り」で、「~しさえすれば」という条件を表す
・言い換えると「only if」
・「as long as I live(生きている間)」のように「時間の限度」のニュアンスもある
・「as long as」と「so long as」は「~する限り」の意味では言い換えられる
・「as long as」が「~の間」の意味で使われている場合は「so long as」にできない
・ただし、実際は区別なく使われていることも多い(が、本来は文法的には間違い)
・「as far as」は「~する範囲では」で、「特定の範囲」を表す
・「見渡す限り」など視覚的な範囲にも使われる
・「as far as I know」などのように、組み合わせはある程度決まっている