belong の3つの意味
「belong」と言えば「所属する」のイメージがあります。
しかし、belong の後に続く単語によって、そのニュアンスは異なってきます。
・belong to + 人 → ~のもの(所有物)である
・belong to + 名詞 → ~の一員である / 属する
・belong + 場所/もの → (場所やものに)ふさわしい / 適している
これらの違いと使い方を例文を交えて見ていきます。
belong to + 人
1つ目は「主語 belong to 人」の形です。
意味は「(主語)は(人)のものです」となります。
This car belongs to my yonger brother.
→この車は弟のものです。
The house belongs to my father.
→その家は父が所有しています。
These books belong to me.
→これらの本は私のものです。
Who does this purse belong to?
→この財布は誰のものですか?
belong to + 名詞
2つ目は「主語 belong to 名詞」の形です。
意味は「(主語)は(名詞)の一員である / 属する」で、「所属する」と訳せるのはこの使い方です。
I belong to the tennis club.
→私はテニス部に所属しています。
They belong to the same golf club.
→彼らは同じゴルフクラブの会員です。
I belong to a big family.
→私は大家族の一員です。
You belong to me.
→あなたは私のもの。
Dolphins belong to the group of aquatic mammals.
→イルカは水棲哺乳類のグループに属している。
belong + 場所/もの
3つ目は「主語 belong 場所 / ものなど」の形です。
意味は「(主語)は(場所 / 物など)にふさわしい / 適している」になります。
前置詞が必要な場合は適切なものを置きます。
He doesn't belong here.
→彼はここには相応しくない。(=場違いである)
The high-speed elevator doesn't belong in a five-story building.
→高速エレベーターは5階建てのビルには相応しくない。
These cups belong on this cupboard.
→これらのカップの置き場所はこの食器棚です。
You belong with me.
→あなたの居場所は私のところ。
Does pineapples belong on pizza?
→パイナップルはビザに合いますか?
※酢豚にパイナップルのように、ピザにパイナップルが合うか否か論争があります。
ドラマ『メンタリスト』の例文
I don't belong on television.
テレビ向きじゃない
テレビ局の人に番組に出演するよう提案された時のリズボンのセリフです。
「on television」の意味は「テレビで」や「テレビに出る」。
そこから、「I don't belong on television.」は「テレビという場所は私には相応しくない」というニュアンスです。
日本語字幕では「テレビ向きじゃない」になっています。
FF9の例文
This is the royal castle! You do not belong here!
「ここは王宮(王城)だ! お前(ジタン)はここに相応しくない」
ガーネット姫を救ったとはいえ、いまだにジタンを泥棒だと考えているスタイナーは「ジタンはこの城には相応しくない」と言います。
まとめ
・「主語 belong to 人」の形で「(主語)は(人)のものです」
・「主語 belong to 名詞」の形で「(主語)は(名詞)の一員である / 属する」
・「主語 belong 場所 / ものなど」の形で「(主語)は(場所 / 物など)にふさわしい / 適している」