be able to と be capable of の違い
「be able to」と「be capable of」は、どちらも「~できる」という意味です。
しかし、「be able to」は「それをすることが可能であること」を意味するのに対し、「be capable of」は「それをする能力を有していること」というニュアンスの違いがあります。
また、後ろに置かれる単語は「be able to do」と「be capable of doing」という用法の違いもあります。
・be able to do → ~することが可能である
・be capable of doing→ ~をする能力を有している
次は例文で比較していきます。
「be capable of」が不自然なパターン
Would you be able to send it to me?
私にそれを送って頂けますか?
この文は「送っていただくことは可能でしょうか?」という意味で、「送ることは可能かどうか」を聞いています。
そのため、この文を「capable」にすると「送る能力はあるか」になり、ニュアンスとしては不自然になります。
「be able to」が不自然なパターン
The AI is capable of learning from its mistakes.
そのAIは自分の間違いから学ぶことができる。
これは「今できるかどうか」ではなく、「学ぶという能力がある」ことを意味しています。
このように、「今やろうと思えば可能か」ではなく「潜在的な能力があるか」という文の場合には「capable」の方が適しています。
言い換えられるパターン
文脈によっては、「be able to」と「be capable of」が実質同じ意味として言い換えられる場合もあります。
She is able to handle this situation.
She is capable of handling this situation.
彼女はこの状況に対処することができます。
この2つの文は「この状況に対処することが可能である」と「この状況に対処する能力がある」になり、言っていることは同じです。
「英語を話すことができる」の自然さの違い
「英語を話すことができる」というのは、「英語を話すことが可能」と「英語を話す能力がある」という2つの意味が考えられます。
・I'm able to speak English. = 英語を話すことが可能である
・I'm capable of speaking English. = 英語を話す能力を有している
この2つの文は、どちらも意味的には実質同じで、文法的にも正しいです。
しかし、言い方としては「be able to speak ○○」の方が自然です。
このように、意味的には同じかつ間違いではないけど「自然さの違い」が生まれる場合もあります。
そして更に、より一般的な「I can speak English.」に言い換え可能になります。
まとめ
・「be able to do」は「それをすることが可能であること」
・「今できるかどうか」や「今やろうとすれば可能」というイメージ
・「be capable of doing」は「それをする能力を有していること」
・文によって「be able to」と「be capable of」を言い換えられる場合と言い換えられない場合がある点に注意
「could」と「be able to」の違いに関しては「英語で「することができた」を意味する「could」と「be able to」の違い【使い方の例外に注意】」の記事をご覧ください。