「cheer for ~」と「cheer on ~」はどちらも「~を応援している」と訳されます。
しかし、そのニュアンスは少し異なります。
この記事では、似た表現の「cheer up」の意味と合わせて違いを見ていきます。
cheer for と cheer on の意味と違い
自動詞「cheer」の本来の意味は「声援を送る」や「歓声を上げる」のように、声を出すニュアンスが含まれます。
そこから、「cheer for ~」は「~に歓声を送る」や「~を声に出して応援する」になります。
そのため、特定の誰を応援するような時に使われます。
例えば、選手がホームランを打った時や、応援している人が競技を行っている時などです。
一方、「cheer on ~」は日本語の「~を応援する」に近い表現です。
その時に声を出して応援する場合や、「私はこのチームを応援しています」のような使い方もできます。
cheer for と cheer on の例文比較
速読速聴・英単語 Daily1500 ver.3に分かりやすい例文が載っていたので、比較してみます。
Everyone cheered for her when she made that winning goal.
あの決勝点を決めた時は、みんながあの子に声援を送ったのよ。
(引用:速読速聴・英単語 Daily1500 ver.3 p180)
We cheer on our own cuntry's athlet.
自分たち自身の国の選手を応援します。
(引用:速読速聴・英単語 Daily1500 ver.3 p184)
このように、「cheer for = 声援」、「cheer on = 応援」という使い分けをされています。
cheer up の意味
少し意味が変わるのが「cheer up」です。
こちらは「元気づける」という意味で、自動詞的・他動詞的どちらでも使えます。
She cheered me up.
→彼女が私を元気づけてくれた。
Cheer up!
→元気出して!
まとめ
・「cheer」の本来のニュアンスは「声を出して応援する」
・「cheer for」は声を出して特定の何かを応援するような「~に声援を送る」に近い
・「cheer on」は日本語の「~を応援する」に近い
・「cheer up」は「元気づける」で、自動詞・他動詞両方で使える
他の応援フレーズには「root for」を使ったものがあります。
・英語で「応援しています」を意味する「root for」と「cheer for」の違い