「Don't you +動詞の原形」は疑問文か命令文で使われます。
・疑問文では「~しないの? / ~じゃないの?」
・命令文では「~しないで」
この2つの使い方を例文を交えながら、見分け方と答え方も合わせて見ていきます。
疑問文の Don't you +動詞の原形
「Don't you」から始まる疑問文は否定疑問文と呼ばれます。
例えば、普通の疑問文「Do you remember?」の意味は「覚えていますか?」です。
これを否定疑問文にすると「Don't you remember?」になります。
意味は「覚えていないの?」です。
このように、「Don't you ~?」は「~じゃないの?」という意味になり、使い方は日本語と同じです。
ちなみに、be動詞の場合も同様です。
もし「お腹減ってないの?」と言いたい場合。
英語では「Aren't you hungry?」となります。
Don't you think? の意味と使い方
もう1つ代表的なフレーズが「Don't you think?」です。
意味は「そう思わない?」になります。
後ろに文を置いて「Don't you think it's good?(良いと思いませんか?)」と言うこともできます。
また、「It's true, don't you think?(本当だと思いませんか?)」と、付加疑問文のように使うこともできます。
文頭、文末どちらに置いても意味的には同じです。
It's good, don't you think?
→良いと思いませんか?
That's a lot of honors, don't you think.
→とても名誉なことだと思いませんか?
Don't you think this is a waste?
→これは無駄だと思いませんか?
Don't you think it kind of looks like her?
→彼女に似ていると思いませんか?
否定疑問文の答え方
否定疑問文の答え方には注意が必要です。
分かりやすい覚え方は、そうなら「Yes.」、そうじゃないなら「No.」にするだけです。
例えば、「Aren't you hungry?(お腹減ってないの?)」と聞かれた時。
・お腹が減っていれば「Yes.」
・お腹が減っていないなら「No.」
「Don't you remember?(覚えていないの?)」も同様に、
・覚えているなら「Yes.」
・覚えていないなら「No.」
と答えます。
「Don't you think it's good?(良いと思わない?)」なら、
・良いと思うなら「Yes.」
・良いと思わないなら「No.」
となります。
付加疑問文でも同じ答え方
付加疑問文でも答え方は同じです。
「You like music, don't you?(あなたは音楽が好きですよね?)」と聞かれた場合。
・好きなら「Yes.」や「Yes, I do.」
・好きじゃないなら「No.」や「No I don't.」
逆に「You don’t like music, do you?(あなたは音楽が好きじゃないですよね?)」と聞かれた場合。
・好きなら「Yes.」や「Yes, I do.」
・好きじゃないなら「No.」や「No I don't.」
疑問文の形は何であれ、肯定なら「Yes.」、否定なら「No.」は変わりません。
命令文の Don't you +動詞の原形
「Don't you +動詞の原形」は命令文にもなります。
Don't you touch this.
→これに触らないで。
文法的には、命令文「Don't +動詞の原形」に you が入り強調された形です。
その結果、否定疑問文の形と同じになってしまいます。
また、「心配しないで」でお馴染みの「Don't worry about that」。
これを強調させると「Don't you worry about that.」となります。
否定疑問文と命令文の見分け方
以上2つの「Don't you +動詞の原形」は文字通り疑問かどうかで区別可能です。
つまり、語尾に「?」が付いていたら疑問文です。
会話なら、語尾が上がっていたら疑問文になります。
それ以外は命令文です。
ただし、文章や会話の中では文脈で判断できることが多いです。
Don't you +動詞の原形の使い方まとめ
・「Don't you do ~?」は否定疑問文
・答え方は疑問文の形に関わらず、そうなら「Yes.」、そうじゃないなら「No.」
・付加疑問文も答え方は同じ
・「Don't you think?(そう思わない?)」は文頭と文末に置ける
・「Don't you do ~.」は命令文「Don't +動詞の原形」を強調した形
・2つの見かけ方は疑問文か命令文かどうか