【レビュー】「DUO BASIC」の内容とDUOシリーズとの比較【英会話教材】

※当ブログの記事にはアフィリエイト広告が含まれる場合があります

 

 

DUO BASIC は初心者向けの教材

 

2024年10月9日に発売された「DUO BASIC(デュオ・ベーシック)」は、例文形式の初心者向け英単語帳です。

 

 

本書のレベルは、新・中学卒業レベル(難化した公立高校入試で満点を狙える英語力)になります。

 

 

これは、いわゆる従来の「中学英語」や「基礎レベル」の範囲に実用的な内容を加えたようなイメージです。

 

 

 

また、小学履修語彙も含まれているため、「yes」「am」「o'clock」など、超基礎的な単語も見出し語になっています。

 

 

よって、以前発売された「DUO select」よりも簡単な内容になっています。

 

 

DUO BASIC の内容

基本英単語(約1200語)

 

基本英熟語+文法項目(約600)

 

英語の考え方を示した84のミニコラム

 

240本の例文

 

全20セクション

 

音声は1周27分(音声スピードはスローとナチュラルの2種類)

 

DUO BASIC は音声ダウンロード形式

 

音声CDは廃止され、待望のダウンロード形式になりました。

 

 

音声ダウンロードページ

https://www.icp-duo.jp/duobasic-audio

 

DUO BASIC の対象者

 

「DUO BASIC」の対象者は、超基礎からやり直したい人スピーキングの能力を上げたい人、または高校受験やその先を目指している中学生です。

 

 

 

本書は、単語を覚える教材というよりも、単語の用法を確認しつつ、リスニングの練習や文法を意識した例文を使って英語力の土台を作る総合教材と考えると分かりやすいと思います。

 

 

そのため、単語や例文のレベル的には超初心者向けですが、使い手の目的を選ぶ本になっています。

 

初心者向けだけど初心者向けではない

 

本書は英語学習をゼロから始めようと思っている方向けではありません。

 

 

どちらかというと、既に基本的な知識のある方が「英語を使えるようにする」ための教材として使うのが一番効果的です。

 

 

 

例えば、「bring」と「take」の意味を例文で覚えるのではなく、それを既に覚えている人が「どのように使われているのか」や「bring と take の違い」を学び、「自分でも使えるようにする」という使い方です。

 

 

 

また、例文の細かい文法解説がなく、「何故この語順になるのか」が分からない場合は文法の知識が足りていないことになるので、その時は別途英文法学習が必要になります。

 

 

そのため、先述のように内容は初心者向けですが、英語の初心者に向いているとは言えません

 

英会話目的なら誰でも使える

 

ある程度英語を勉強している人なら、本書に載っている英単語は全て知っていて、文の意味も理解できると思います。

 

 

しかし、「会話として使う」となれば話は別です。

 

 

 

例えば、以下は本書の例文12と例文132の日本語訳です。

 

【例文12】

暇な時は何をしているの?

 

友達と遊ぶよ

 

 

【例文132】

最初は難しいだろうと考えていたけど、それは意外と簡単だということがわかった

 

これをパッと英語で言えるでしょうか。

 

 

 

答えは次の通りです。

 

【例文12】

What do you do in your free time?

 

I hang out with my friends.

 

 

【例文132】

I thought it would be difficult at first but I found it easier than I thought.

 

 

このような会話的な表現をパッと言えるようになりたい方にとっては、本書を単語帳ではなくスピーキングの材料として使うのが効果的になります。

 

 

27分で1周できる分量も丁度良く、スピーキングが苦手な方の土台を固めるのに最適な内容となっています。

 

 

ただし、この使い方も「最低限の英語の知識」がある前提になります。

 

結論は「英語力を底上げする本」

 

「DUO BASIC」は「英語という言語の能力を基礎から底上げしたい方のための本」が近いと思います。

 

 

言い換えるなら、英語ができるようになりたい人向けです。

 

 

 

そのため、「初心者がゼロから学ぶ本」や、いわゆる「ガチガチの受験英語」の教材とは異なります。

 

 

ただし、公立高校の入試の9割以上をカバーするように作られているため、中学生でも「+α」の英語教材としては有用です。

 

 

また、リスニング能力を上げたい場合にも役立ちます。

 

DUOシリーズの比較

 

DUO3.0の内容と目安

例文560本

 

音声60分

 

TOEIC600~780

 

大学偏差値58~65

 

英検準1級

 

DUO select の内容と目安

例文377本

 

音声37分

 

TEIC550~620

 

大学偏差値55~58

 

英検2級

 

 

それらと比べると、DUO BASIC の例文240本&音声27分は取り組みやすくなっています。

 

 

DUO BASIC には具体的な目安は示されていませんが、TOEIC400点台や英検3級レベルではないかと思われます。

 

 

 

また、DUO BASICは解説部分の単語表記が音節で別れているのが大きな違いの1つです。

 

 

例えば、「practice」は「prac・tice」のように、音の区切りが分かるようになっており、リスニングや発音する時の手助けになります。

 

 

 

DUO select と DUO3.0 に関しては「DUO select と DUO3.0 の違いと内容比較。使い方やおすすめしたい人とは?」の記事にまとめています。

 

大きさ比較

DUO BASIC のレビューと大きさ比較

DUOシリーズ


左からDUO3.0、DUO select、DUO BASIC です。

 

 

DUO BASIC は英語コラムなどが含まれているため、分厚くなっています。

 

 

サイズは DUO select より若干小さいですが、文字は一番大きいです。

 

 

まとめ

 

・「DUO BASIC(デュオ・ベーシック)」は初心者向けのDUOシリーズ

 

・英語を学ぶ上で必須の2500語レベル(小学履修語数+中学履修語数)を例文形式で学べる

 

 

・対象は「超基礎からやり直したい人」「スピーキングの能力を上げたい人」「高校受験やその先を目指している中学生」

 

・基礎的な英語力の土台を作る総合教材

 

 

・「分かる」から「できる」にする教材として効果的なため、最低でも中学英語レベルの知識があった方が取り組みやすい

 

・ゼロから学ぶ英語初心者用の教材として使うには負荷が高い

 

 

・大人や社会人を含め、スピーキングの能力を上げたい方に特におすすめ

 

・リスニングができ、日本語訳から英文を作り、それらを使って発信できるようになることを目指す

 

 

・ある意味で、どう使うかは使い手の目的次第の教材