『ジーニアス英和辞典 第6版』が2022年11月8日に発売されました。
第5版からは約8年ぶりの改訂です。
ジーニアス英和辞典の初版は1987年刊行、今年で35年の節目に第6版が出ることになります。
この記事では、最新版である第6版の特徴と、第5版との違いを見ていきます。
ジーニアス英和辞典 第6版の特徴と第5版との違い
・収録語数は同系統の英和辞典の中で最大規模(約106,000語)
・SNSや時事で使われるようになった語句を約1000語追加
・強みである「語法」の解説は最新研究を踏まえつつより充実化
・「英語史Q&A」と「語のしくみ」のコラム追加
・「つなぎ語(句)」ラベルを追加し、例文と共に掲載
・類語比較を全て刷新
「英語史Q&A」と「語のしくみ」は、単語の語源や単語の変化(go の過去形は何故 wentなのか)など、単語の歴史や成り立ちを解説しているミニコラムです。
「つなぎ語(句)」は、「anyway(いずれにせよ)」や「Actually(実は)」など、文章の繋ぎの言葉を指します。
「類語比較」は間違えやすい類語の違いを解説したパートで、約180か所あります。
前置詞のイメージ図やカラーイラストは、第5版に引き続き掲載されています。
購入者特典はスマホで使えるシンプルWEB辞書
購入者特典として、シンプルWEB辞書も利用可能です。
見出し語を検索し、品詞、語義、音声が確認できます。
ただし、サービス開始は2023年春予定です。
※アプリのインストールあり
ジーニアス英和辞典 第6版の収録単語数
収録語句数は約106,000です。
下記は近年発売された同規模の英和辞典の収録語数です。
ジーニアス英和辞典第5版が約105,000。
そこに、SNSや時事で使われるようになった新しい単語や表現が約1000語句追加されたことで、第6版は同系統の英和辞典の中では最大規模になっています。
ジーニアス総合英語第3版の行方
ジーニアス総合英語は、ジーニアス英和辞典第5版を元に構成された文法書です。
私も愛用しています。
第1版は2017年発売。
第2版は2022年3月発売。
元になったジーニアス英和辞典 第5版の発売が2014年です。
仮にジーニアス英和辞典 第6版を元にしたジーニアス総合英語第3版が出るとしたら、かなり先になりそうです。
【ジーニアス総合英語について】
・ジーニアス総合英語 第2版の特徴と旧版との違い【レビュー】
紙の辞書を使う最大のメリット
電子辞書ではなく紙の辞書を使う最大のメリットは、ページを開いた時に他の単語も見えることです。
・調べた単語以外の単語も目に入る
・似た綴りや同系統の単語を一緒にイメージできる
・知らない単語や派生語を知る機会が生まれる
電子辞書やネットの辞書だと、調べた単語と関連語しか出てきません。
が、紙の辞書だと、似た綴りや同系統の単語が見開きで見えるので、イメージを繋げることが可能です。
また、知らなかった単語や派生語を知る機会が増え、しかもそれがネイティブの一般語彙に含まれていたという発見もあります。
暇な時に適当に開いて新しい単語を探すマニアックな使い方もあります。
逆に紙のデメリットは、文字がゴチャゴチャして見にくいのと、利便性は電子辞書に負ける点です。
しかし、最近は購入特典としてWEB版の利用ができたりと、使い分けが可能になっています。
学生のみならず、英語学習者は卓上に1冊英和辞典を置いておくと、非常に便利かつ学習のモチベーション向上にも繋がります。
第6版はこれまでの版の中で一番見た目がカッコいいです。