get a taste of の意味と使い方
「taste」は「味」や「好み」、「(服などの)センス」などという意味の名詞です。
カタカナでも「テイスト」として使われることがあります。
そして、「get a taste of ~」は「~の味を得る」、つまり「~を味わう」という意味になります。
これは文字通り、「料理を味わう」などの味わうという使い方です。
しかし、今回取り上げるのは「経験する」という意味の「味わう」です。
日本語でも、ドラマや漫画のセリフで「お前にも味わわせてやる!」のような使い方をします。
これは「お前にも同じような体験をさせる」という意味の「味」です。
それと同様に、英語の「taste」にも「経験」を表す「味」のニュアンスがあります。
注意点は、それらの意味で使われる時は「a taste」の形になる所です。
get a taste of your own medicine の意味
「get a taste of」を使った面白いことわざに「get a taste of your own medicine」があります。
直訳すると「自分の薬を味わう」。
ですが、これの本当の意味は「他人に味わわせた悪い行いは自分に返って来る」です。
日本語的に言うと、「自業自得」や「しっぺ返し」になります。
何故このような意味になるのかというと、語源はイソップ寓話の「The Cobbler Turned Doctor」という物語にあるようです。
The Cobbler Turned Doctor のあらすじ
業績が悪くなった靴職人(Cobbler)がいました。
彼は靴職人を辞めて医者に転身し、万能薬と称した薬を用いて人々の治療を始めます。
そんなある日、その元靴職人が病気になりました。
そこで彼は、自分の万能薬を飲んで病気を治すよう言われます。
すると彼は「いやだ」と言って断りました。
何故なら、何の効果もない偽薬だったからです。
※この他にも設定や話が追加されたバージョンもあるようです。
get a taste of の例文
I got a taste of his power firsthand .
→じかに彼の力を味わった。
She got a taste of being treated like a princess.
→彼女は王女のような扱いを経験した。
Once you get a taste of living alone, you never want to live with others again.
→一度一人暮らしを経験すると、二度と誰かと一緒に暮らしたくなくなるよ。
My car got a taste of snow today.
→今日、車は雪を体験した(=雪に見舞われた)。
They will get a taste of success.
→彼らは成功を得るだろう。
You got a taste of your own medicine.
→自業自得だよ。
She got a taste of her own medicine.
→彼女はしっぺ返しをくらった。