【例文で学ぶ】go about の4つの意味と使い方。何故この意味になる?

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go about の意味

 

go about」は、主に「~に取り組む」「(普段の仕事など)をこなす」「~が広まる」という意味で使われます。

 

 

go about の意味

~に取り組む / 取り掛かる

 

→仕事や課題などに取り組んだり始めたりする

 

 

~をこなす

 

→日常的な行動や仕事などを行う

 

 

~が広まる

 

→噂や病気などが広まる

 

次は例文を交えながら1つずつ見ていきます。

 

 

~に取り組む

 

「go about」の後ろには名詞だけではなく、「go about +動詞のing」の形で「~することに取り組む」とすることもできます。

 

 

例文

I’m not sure how to go about solving this problem.

 

この問題をどう解決すればいいのか分からない。

 

この問題を解決するにはどう取り組めばいいのか分からない。

 

 

How are you going to go about doing that?

 

それにどのように取り組むつもりですか?

 

それをどうやってやるつもりですか?

 

 

I finally went about organizing my book collection.

 

やっと本のコレクションの整理に取り掛かった。

 

 

I don't even know how I would go about it.

 

それにどう取り組めばいいのかすら分からない。

 

 

The way they went about it was rude.

 

彼らのやり方は失礼だった。

 

「go about +ing」は「~して回る」の意味にもなる

 

例文

You shouldn’t go about telling everyone bad things about him.

 

彼の悪口を言いふらさない方がいいよ。

 

この文は「go about telling = 言って回る」の意味になります。

 

 

「彼の悪口をみんなに言うことに取り組まない方がいいよ」よりも、「彼の悪口をみんなに言って回らない方がいいよ」の方が自然なので、文脈があればどちらの意味かは予想ができます

 

~をこなす

 

この意味でよく使われるのが「go about one's lives」や「go about one's daily routines」です。

 

 

これらは「普段の生活を送る」や「普段のルーティーンをこなす」という意味になります。

 

 

例文

Despite the storm, people went about their daily routines.

 

嵐にも関わらず、人々は普段のルーティーン(日課)をこなしていた。

 

 

I don't know how people go about their lives.

 

人々がどのように生活をしているのか分かりません。

 

go about one's business の意味

 

go about one's business」の意味は「~を続ける」や「普段通りのことをやる」です。

 

 

この「business」は、いわゆる「ビジネス」だけではなく、普段の行動や用事、自分のやるべきことなども含まれます。

 

 

例文

He went about his business like nothing had happened.

 

彼は何事もなかったかのように仕事を続けた。

 

 

Even after the accident, he was going about his business as usual.

 

その事故の後でも、彼はいつも通り商売を続けていた。

 

(引用:ウィズダム英和辞典 第4版)

 

 

The street was full of ordinary people going about their business.

 

通りは日常生活を送る普通の人たちでいっぱいだった。

 

(引用:ロングマン現代英英辞典

 

~が広まる

 

この意味では「(主語)go about」の形で「(主語が)広まっている」、または「There is 構文」が使われるパターンがよく見られます。

 

 

例文

The flu went about quickly

 

インフルエンザは急速に広まった。

 

 

There’s a rumor going about that the company will close down.

 

その会社が潰れる(廃業する)という噂が広まっています。

 

イギリス英語の「go about」の意味

 

イギリス英語では、「(船が)反対方向に針路を変える」という意味でも使われます。

 

 

ロングマン現代英英辞典にはこのように載っています。

 

 

British English

if a ship goes about, it turns to go in the opposite direction

 

(引用:ロングマン現代英英辞典

 

 

ただし、この使い方は非常に限定的です。

 

何故この意味になる?

 

まず、go には「(行為などを)始める」という意味があります。

 

 

その代表が「go on」です。

 

例文

My radio is set to go on at 6 a.m.

 

私のラジオは朝6時に電源が入るようにセットしてある。

 

(引用:ウィズダム英和辞典 第4版)

 

go on at 6 a.m. = 6時に始動する」で、動き始めるというニュアンスがあります。

 

 

 

そして、go は自動詞なので、「~を」と続けるために前置詞「about」が必要となるのですが、about が使われるのには理由があります。

 

about の意味

 

about は句動詞として使われると、様々な意味を持ちます。

 

 

「go about」は「活動(を開始)して」や「発生して」の意味の about から来ています。

 

 

 

そこから、「仕事や活動などを開始する = ~に取り組む / ~をこなす」や「噂などが発生する」というイメージになります。

 

 

 

他には、「come about(起こる / 生じる)」や「bring about(~を引き起こす)」も同じ about の使い方です。

 

 

 

先述の「(船が)反対方向に針路を変える」は、「反対方向に」という意味の about から来ています。

 

 

turn about」になると「方向転換する」や「向きを変える」となります。

 

about = あちこち

 

他には「あちこち」の意味があります。

 

 

 

例えば、「run about(走り回る)」は「あちこち走る = 走り回る」のニュアンスがあります。

 

 

get about(歩き回る / 動き回る)」も同じです。

 

 

 

基本的に「about = ~について / 関して」ですが、以上のように句動詞として使われると意味が広がります

 

 

まとめ

 

~に取り組む

・「go about +名詞 or ing」

 

→~に取り組む / 取り掛かる

 

 

・「go about +ing」は「~して回る」の意味にもなる

 

 

~をこなす

・go about their lives / go about their daily routines

 

→「普段の生活を送る」や「普段のルーティーンをこなす」

 

 

・go about one's business

 

→「~を続ける」や「普段通りのことをやる」

 

 

~が広まる

・噂や病気などが広まるという意味で使われる

 

・「(主語)be going about((主語が)広まっている)」や「There is 構文」が使われることが多い

 

 

・イギリス英語では「(船が)反対方向に針路を変える」の意味でも使われるが非常に限定的