「go for ~」には3つの意味があります。
・~のために頑張る
・~にも当てはまる
・~に同意する / ~に賛成する
そして、「I could go for ~」の形で「(食べ物など)~が欲しいな」という使い方もあります。
これらの使い方を例文と合わせて見ていきます。
「頑張る」という意味の「go for」
1つ目は「~のために頑張る」です。
これは、
・Go for it!(がんばれ!)
・She's going for it.(彼女は頑張っている)
・I'll go for it.(頑張ります)
などと使われ、ここには「何かを成し遂げるために努力をする」のニュアンスが含まれます。
そしてもう1つよく使われるフレーズが「I decided to go for it.」です。
直訳だと「それのために頑張ることに決めた」ですが、要は「(迷っていたけど)最終的にはやると決断した」という意味になります。
「当てはまる」という意味の「go for」
2つ目は「当てはまる」です。
「主語 go for B」の形で「主語はBにも当てはまる」となります。
The same rules go for him.
→同じルールが彼にも当てはまる(=適用される)。
The same goes for my father.
→同じことが私の父にも当てはまります。
That goes for all species.
→それは全ての種に当てはまる。
賛成を表す「go for」
次の文は海外ドラマ『プリズンブレイク』第1話より、牢内にいるスクレとマイケルの会話です。
「Passion? What were you thinking?」
「Hey, you went for it.」
スクレ「情熱? 何が情熱だ」
マイケル「賛成したろ」
スクレが刑務所の外にいる彼女に手紙を書く際、どんな言葉を使えば良いかをマイケルに聞きました。
マイケルは「パッション」と答え、スクレは「それいいね」と採用しました。
しかし後日、彼女から返ってきた手紙を見て、「パッションは全然ダメじゃん、何がパッションだよ」とマイケルに文句を言うというシーンです。
それに対し、マイケルは「You went for it.(お前もパッションという言葉を使うことに賛成しただろ)」と言います。
このように、賛成や支持の意味もあります。
「I could go for」で「欲しいな」
この could は「~だったらいいな」という婉曲的な表現です。
「I could go for」と同じ使い方をする表現には「I could use ~(〜があるといいな / ~があると助かる / ~があるとありがたいのですが)」があります。
この2つはお決まりの言い方なので、丸暗記フレーズになります。
I could go for some pancakes.
→パンケーキが欲しいな / 食べたいな。
I could go for a cup of coffee.
→コーヒーが欲しいな / 飲みたいな。
I could use a cup of coffee.
→コーヒーが飲みたいな。
I could use your help.
→手伝ってくれるとありがたいのですが。