here and there の意味とニュアンス
「here and there」を英和辞典で調べると、「あちこちに」と書かれていることが多いです。
しかし、「here and there」は、日本語のあちこちのイメージとは少し異なります。
日本語で「あちこちにある」というと、「色々な場所にある」や「どこにでもある」など、割と多く存在するイメージがあります。
一方、英語の「here and there」は、どちらかというと「ところどころ」や「点々と」というニュアンスがあります。
特別多いというわけではありません。
では、英語で「どこにでも」や「至る所に」と言いたい場合。
その時は「everywhere」を使います。
そのため、「あちこち=どこにでも」とは少し異なります。
また、例えば
「どこにでも自動販売機がある」
と
「所々に自動販売機がある」
「眼鏡をしている人が至る所にいる」
と
「眼鏡をしている人が所々にいる」
とでは、若干受ける印象が異なります。
そのため、「here and there」は日本語の「あちこち」のイメージよりも存在の頻度が低めです。
ただしこれは、「here and there」と「everywhere」の違いを厳密に言うと、という話になります。
人によって、あちこちや所々の持つ感覚は少しずつ異なり、日本語的にも「あちこち≒所々」と使われることも多いです。
よって、英語のニュアンスを抑えつつ、文脈が合っていれば、日本語に訳す際はそこまで明確に区別する必要はないと思われます。
例文
There are vending machines here and there.
→所々に自販機がある。
There are vending machines everywhere in Japan.
→日本は至る所に自販機がある。
We need some adjustments here and there.
→ところどころ調整が必要です。
She has friends everywhere.
→彼女はどこにでも友達がいる。
I'm going to travel everywhere in Japan
→私は日本の至る所(日本中)を旅するつもりです。