・どうしてなの?
・なんで?
・何故ですか?
など、相手に質問するフレーズは日本語・英語問わずよく使われます。
この記事では、その中でも使用頻度の高い「How come」と「Why」、そしてその違いを例文を交えて見ていきます。
How come? の意味と使い方
まずは単体の「How come?」です。
意味は「どうして?」や「なんで?」で、相手に理由を聞くときの表現として使われます。
意味的には「Why?」と同じですが、How come の方がカジュアルです。
その使い方が分かりやすのがDUO3.0の例文です。
"No wonder she didn't show up to see him off."
"How come?"
"They broke up."
"Oh, what a pity!
↓
「彼女が見送りに来なかったのも当然だよ」
「どうして?」
「二人は別れたんだ」
「えっ、かわいそうに!」
(DUO3.0 例文535 より)
「How come SV」の意味と使い方
「How come +SV(主語+動詞)」の形で、「どうして~なの?」という疑問のフレーズになります。
日本語で言うと、「何でそんなに疲れているの?」や「どうして彼は来なかったの?」のようなカジュアルな「どうして?」です。
How come you are so tired?
→なんでそんなに疲れてるの?
How come you are studying English?
→どうして英語を勉強しているの?
How come she is here?
→何で彼女がここにいるの?
How come you didn't come to the rally?
→どうして集会に来なかったの?
How come she was so unhappy?
→彼女はなぜあんなに落ちこんでいたんだろう。
(ウィズダム英和辞典 第四版より)
How come と Why の違い
How come と Why は似たようなフレーズです。
しかし、使い方を含め、違いは大きく分けて3つあります。
カジュアルさの違い
1つ目は 、How come の方がカジュアルな口語という点です。
一方、Why は文書や公式の場だけではなく、カジュアルな場面でも使われます。
よって、使用の幅は How come よりも広いです。
ニュアンスの違い
2つ目はニュアンスの違いです。
Why は単純に「何故~なのか」という理由を聞いています。
How come は「どうしてそうなったの?」や「何が起こってそうなったの?」など、少し驚きの「え? 何で?」のニュアンスが入ります。
よって、ビジネスではあまり使わない方が無難です。
上記のDUO3.0の例文も、「見送りに来ないのも当然だよ」に対して、「えっ、何で???」という驚きが入っています。
文章の構造の違い
3つ目は文章の構造が異なります。
How come の後はSV(主語+動詞)の平叙文が続きます。
Why の後は普通の疑問文が続きます。
Why are you so tired?
→何故そんなに疲れているの?
why is she here?
→何故彼女はここにいるの?
Why did you do that?
→何故そんなことをしたの?
How come you did that?
→何でそんなことをしたの?
まとめ
・Why よりもカジュアルなのが How come
・How come は少し驚きのニュアンスが入る
・How come + 平叙文で「何で~なの?」
・Why は疑問文が続く