I'm what you call ~の意味と使い方
「I'm what you call ~」を直訳すると「私は人が~と呼んでいる者です」。
つまり、「私はいわゆる~です」や「私は~という者です」という意味になり、自分がどういう人かを表す時に使われます。
「what they call」や「what we call」とも言い、you / they / we は「世間一般の人々」を指しています。
He's what you call "a self-made man."
→彼はいわゆる自分の力で成功した人だ。
She's what you call "a problem solver."
→彼女はいわゆる(自分で)問題を解決できる人だ。
That's what's called "a synapse."
→それがいわゆるシナプスと呼ばれるものです。
I was what they called a juvenile delinquent.
→私はいわゆる非行少年でした。
(引用:ALL IN ONE 例文87より一部抜粋)
類語には「what is called」があります。
こちらも同様に「I'm what's called ~」の形で使われます。
いずれも自分だけではなく、他の人や物事を形容する場合にも使います。
他にも「人呼んで」や「世間で言う」と訳されることもあります。
日本語の台詞的な言い回しをすると、
「姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」
の「人呼んで」の部分に近いかもしれません。
スーパーコンボの I'm what you call(ホブス編)
映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』の1シーンです。
チンピラがルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)に向かってこう言います。
それに対し、ホブスはこう答えます。
I'm what you call "an ice-cold can of whup-ass."
貴様のお仕置き係だ
「ice-cold」は「氷のように冷たい」ですが、性格的な冷たさも表します。
「open a can of whoop-ass」はスラングで「打ちのめす」や「殴る」という意味があり、「whup-ass」の表記も見られます。
日本語吹き替え版では「お前らをボコるクールな男と呼んでくれ」となっています。
この台詞を翻訳するのは難しいのですが、ニュアンス的には吹き替え版のイメージに近いかもしれません。
スーパーコンボの I'm what you call(ショウ編)
また別なシーンでは同じ問答が繰り返されます。
同じように、「Who the hell are you?」と聞かれたデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)はこう答えます。
I'm what you might call "a champagne problem."
シャンパン・ファイター
「champagne problem」の意味は「いずれも望ましい選択肢の中から1つを選ぶこと」や「些細なこと」、「酔っぱらい」などがあります。
日本語吹き替え版では「シャンパンふらふら男と呼んでくれ」となっています。
作中ではシャンパン片手に戦うため、そのままの意味の「シャンパン・ファイター」でもあるので、翻訳がかなり難しい場面です。