「in spite of ~」の意味は「~にもかかわらず」。
類語は「despite」。
受験英語でもお馴染みのフレーズです。
しかし、「in spite of oneself」の形になると、違った意味になるので注意が必要です。
in spite of oneself の意味
「in spite of oneself」には、
・思わず
・つい
・知らないうちに
という意味があります。
I laughed in spite of myself.
→思わず笑った。
何故このような意味になるのかは、「oneself」の意味から考えると分かりやすくなります。
例として、「In spite of myself」を見てみます。
In spite of myself の意味
「In spite of myself」を直訳すると「私自身にもかかわらず」になります。
この「私自身」を「私自身の意思」と考えて、「私の意思に関係なく」や「私の意思に反して」と考えるのが一番分かりやすいと思います。
そこから、「思わず」や「つい」の意味が生まれます。
「myself」は「普段の私 / 本来の私」の意味もある
他にも、「myself」には「普段の私」や「本来の私」という意味もあります。
I'm not myself today.
→今日はいつもと違う(=本調子ではない)。
そこから「普段の私にもかかわらず(=普段の自分ならそうならないけど)」と考えてもいいと思います。
いずれも普段の自分の枠外にあるイメージになり、「In spite of oneself」で「思わず」「知らないうちに」「つい」という意味になります。
in spite of oneself の例文
She smiled in spite of herself.
→彼女は思わず微笑んだ。
I cried in spite of myself.
→思わず泣きました。
I like this song in spite of myself.
→知らないうちにこの曲が好きになっていました。
In spite of myself, I've learned to spell this word.
→知らないうちにこの単語の綴りを覚えていた。
Look out! I cried out in spite of myself when a boy, chasing a ball, ran out in front of a speeding dump truck and came close to being run over.
→男の子がボールを追いかけて飛び出し、スピードを出して走っていたダンプカーにひかれそうになった時、私は思わず「危ない!」と叫んだ。
(引用: ALL IN ONE 例文165)
まとめ
・「in spite of oneself」の意味は「思わず / つい / 知らないうちに」
・副詞的に使われる
・「myself」を「私自身の意思」と考えて、「私の意思に関係なく」や「私の意思に反して」と考えるのが分かりやすい
・「myself」には「普段の私」や「本来の私」という意味もあり、「普段の私にもかかわらず(普段の自分ならそうならないけど)」と考えることもできる
似た表現には「catch myself doing」があります。
・「catch myself doing」の意味は日本語でも使われるあのフレーズ