- 「let」「allow」「permit」の違い
- let の意味と使い方
- 「Let's」は「let us」の略
- 「Let's」と「let us」の違い
- 「allow」の意味と使い方
- permit の意味と使い方
- 「permit +名詞」
- 用法のまとめ
「let」「allow」「permit」の違い
「let」「allow」「permit」の意味は、いずれも「~させる」や「~を許可する」で、品詞は他動詞です。
主な違いはカジュアルさの違いと使い方です。
また、「allow」と「permit」は受け身でも使われますが、「let」は基本的に受身形では使われません。
let の意味と使い方
「let A 動詞の原形」の形で「Aに~させる」になり、文法的には使役動詞に含まれます。
Aには「人」が入ることが多いですが、「物」が入る場合もあります。
I'll let you know as soon as I can.
→できるだけ早くあなたにお知らせします。
He let his son go to the party.
→彼女は息子をパーティに行かせた。
She let her hair grow long.
→彼女は髪の毛を伸ばした。
※直訳だと「彼女は彼女の髪を長く伸ばすようにさせた」
FF7 REBIRTHの例文
Don't let prior knowledge blind you. Clear your mind.
直訳
「事前の知識にあなたを盲目にさせるな。心をクリアにしろ」
つまり、「過去の知識や認識に惑わされるな」となります。
命令形でも使われる
命令形で「~させて」という用法もよく使われます。
Let me explain.
→説明させて。
Let me see.
→見せて。
Let me know what's going on.
→何が起こっているのか教えて。
「Let's」は「let us」の略
「Let's(~しましょう)」はよく使われますが、これは「Let us」が省略された形です。
Let’s go to the beach.
→ビーチに行こう。
何故「Let’s」の後に動詞の原形が来るのかというと、これは「let us go to the beach」の略だからです。
直訳だと「私たちをビーチに行かせましょう」になり、つまり「一緒に行きましょう」という意味になります。
そして、「Let’s」は話し手と話している相手が何かをすることを指しています。
否定形は「Let's not」
否定形は「Let's not +動詞の原形」になり、意味は「~しないようにしよう」や「~をやめましょう」です。
Let’s not go to the beach.
→ビーチに行くのはやめよう。
Let's not forget what they said.
→彼らが言ったことを忘れないようにしよう。
「Let's」と「let us」の違い
ただし、「Let's」と「let us」の意味は異なります。
「Let's」は、「自分自身と、話している相手が一緒に~する」です。
一方、「Let us」には「私たちに~をさせて」という使役動詞的な使い方でも使われます。
これも先述の例と同じです。
Let us go home.
→私たちを家に帰らせて。
Let us see it.
→私たちにそれを見せて。
「Let's」の意味でも使われる
更にややこしいのが、「Let's」の意味で「Let us」が使われることがあります。
これは主にかたい言い方で、日本語で言うなら「では、~しましょうか」のイメージです。
例えば、ビジネスにおいて「Let us begin.」と言ったら、「それでは、始めましょうか」になります。
よって、日常会話では「Let's」の意味で「Let us」はあまり使われません。
「allow」の意味と使い方
「allow A to do」は「(人に)~するのを許可する」で、「let」よりもフォーマルな言い方になります。
よって、大元の意味としてはどちらも同じです。
ただし、「allow」は規則や権限などを許可する場合にも使われます。
また、「(主語)が~することを許可される」という受け身でも使うことができます。
例文
They allowed us to take pictures.
→彼らは私たちに写真撮影を許可してくれました。
My parents allowed me to drive their cars at that time.
→当時、両親は(両親の)車を運転することを許可してくれました。
You're not allowed to take pictures in the gym.
→ジムでの写真撮影は許可されていません。
Smoking is not allowed here.
→喫煙はここでは許可されていません。
You are not allowed to operate this device without permission.
→許可なくこの装置を操作することはできません。
(引用:DUO3.0 例文37)
permit の意味と使い方
「permit A to do」の形で「Aに~することを許可する」です。
意味的には「allow」と同じですが、「allow」よりも更にかたい表現として使われます。
特に公式の文書や正式な書類などで使う場合には「permit」になります。
また、「allow」と同じように受身形「(主語は)~することを許可される」の意味でも使われます。
例文
The school permits students to use calculators during class.
→その学校は授業中に電卓を使うことを生徒に許可しています。
He was permitted to leave early.
→彼は早めに出発することを許可されました。
The company was permitted to build a new factory.
→その会社は新しい工場を建てることを許可されました。
Smoking is not permitted in this movie theater.
→この映画館は禁煙です。
(引用:速読速聴・英単語 Core1900 ver.5 p235)
「permit +名詞」
「permit +名詞(~を許可する)」の形でも使われ、受け身も可能です。
The city council permitted the construction of a new building.
→市議会は、新しい建物の建設を許可しました。
Smoking is not permitted in the room.
→この部屋での喫煙は許可されていません(禁止されています)。
用法のまとめ
・「let A 動詞」の形で「Aに~させる」
・文法的には使役動詞に含まれ、受け身では使わない
・「Let's」は「let us」の略だが、「Let's(~しよう)」と「let us(私たちに~させて)」という異なる用法に注意
・「allow A to do」は「(人に)~するのを許可する」で、「let」よりもフォーマル
・受け身でも使用可能
・「permit A to do」は「Aに~することを許可する」で、意味と使い方は「allow」と同じ
・「permit」は「allow」よりも更にかたい表現で、公式の文書や正式な書類などで使われる
・「permit +名詞(~を許可する)」も使われる