long to と long for の意味と使い方
「long」は形容詞「長い」や副詞「長く」という意味で、「ロング」としてカタカナでも使われます。
しかし、この「long」を動詞で使うと「切望する」という意味になります。
・long to do → ~することを切望する
・long for ~ → ~を切望する
・long for(人) to do → (人)が~することを切望する
日本語の「切望」は「欲しい」よりも意味合いが強いように、いずれの「long」もその意味合いは強めです。
また、日本語の「首を長くして待つ」と似ているため、覚え方もそのイメージをすると良いと思います。
long to / long for の例文
I long to meet her.
→私は彼女にとても会いたい。
He Is longing to see his ex-girlfriend again.
→彼はまた元カノに会いたがっている。
They longed for peace.
→彼らは平和を望んだ。
He is longing for a chance to talk to me.
→彼は私と話すチャンスを待ち望んでいる。
Her mother longs for her to come back safe and sound.
→彼女の母親は彼女が無事に帰って来ることを望んでいる。
チャーリーとチョコレート工場の例文
映画『チャーリーとチョコレート工場』の終盤。
次のようなウィリー・ウォンカのセリフが出てきます。
I've been longing to press that button for years.
直訳だと「私は長い間、そのボタンを押すことを切望していた」になります。
日本語字幕は「僕も初めて試すんだ」となっています。
このセリフが出てくるのが終盤で、ネタバレになるので詳しくは書けませんが、何のボタンなのかは是非映画をご覧ください。
FF9の例文
Yes! This is the power I've longed for!!!
「これが待ち望んでいた力だ!」
このように、「~that I've longed for.」の形で「待望の~」という使い方もよく見かけます。
動詞の long の語源
形容詞の long と動詞の long は同語源です。
語源の古英語「langian」は「lengthen(長くする)」と「long for(切望する)」の両方の意味を持っていました。
そこから、現在の2つの意味を持つ「long」になっていきます。
そもそも、なぜ「長い」と「切望」が同じ単語なのかは、「長く思い続ける = 切望する」から来ているとも言われますが、詳細は不明のようです。
ちなみに、「belong」も同じ語源群に含まれます。
これは「be(~の近くに)」+「long(切望するもの)」の組み合わせです。
そこから、「所属する」や「(誰々の)ものである」に繋がります。
まとめ
・動詞「long」の意味は「切望する」で、日本語と同じで意味合いは強め
・「long to do」→「~することを切望する」
・「long for ~」→「~を切望する」
・「long for(人) to do」→「(人)が~することを切望する」