「match」「suit」「fit」の意味の違い
「match」「suit」「fit」は「~に合う」という意味の類義語です。
しかし、同じ意味ではなく、そのニュアンスは少し異なります。
・match → デザインなどが物に合う / 物事が調和(一致)する
・suit → 人に似合っている / 人の都合に合う
・fit → サイズや形が合う
次はこれらの違いを例文を交えながら、1つずつ詳しく見ていきます。
match の意味と使い方
「match」の意味は「物が物に合う」です。
そのため、目的語に「人」は入りません。
Do you think this tie matches this suit?
→このネクタイはこのスーツに合うと思う?
この文は「tie が suit に合う」のように「物と物を繋ぐ」ため、「match」が使われています。
また、色が合う場合にも使われます。
His clothes matches his hair color.
→彼の服と髪の毛の色が合ってる。
他にも、自動詞として使うこともできます。
Her jacket and hat match.
→彼女のジャケットと帽子は合っている。
Do you think these two colors match?
→この2つの色は合うと思いますか?
「match」は「調和する」や「一致する」のニュアンスを含むため、以上のような「物と物が合う」になります。
go well の意味と使い方
「match」の言い換え表現には「go well」があります。
意味は「(色や雰囲気などが)合う」で、「go well with ~」の形で「~と合う」になります。
また、「食べ物と食べ物が合う」の意味でも使うことができます。
It goes well with my shirt.
→私のシャツと合います。
The tie goes well with the shirt.
→そのネクタイとシャツは合います。
What goes well with milk?
→牛乳に合うのは何ですか?
Peanut butter really goes well with coffee.
→ピーナッツバターとコーヒーはとてもよく合います。
suit の意味と使い方
「suit」の意味は「人に合う / 似合う」です。
「主語 suit 人」の形で「主語は人に合っている / 似合っている」となります。
よって、目的語には基本的に「人」が置かれます。
That outfit suits you.
→その服はあなたに似合っている。
Short hair really suits you!
→ショートヘアーが似合うね!
また、「人に合う」ところから「都合が合う」という意味でも使われます。
A「How about 10 o'clock at the station?」
B「That suits me fine.」
↓
「10時に駅(に集合)はどうですか?」
「大丈夫です」
このように、スケジュール的な都合の良さも表すことができます。
基本的に「suit」の後ろには「人」が置かれますが、
・suit your needs(あなたの要求に合う)
・suit your taste(あなたの好みに合う)
などのように、都合や物事が直接入る場合もあります。
FF9の「suit」の例文
Short hair doesn't suit me?
「ショートカットは私には似合わない?」
ロングからショートにした後のガーネットのセリフです。
fit の意味と使い方
「fit」の意味は「サイズや形が合う」です。
これはカタカナでも使われている「フィットする」とほぼ同じになるため、一番分かりやすいと思います。
目的語には「人」や「物」が入り、自動詞としても使われます。
This jacket fits you perfectly.
→このジャケットはあなたに(サイズ的に)ピッタリです。
His clothes doesn't fit him very well.
→彼の服は(サイズが)あまり合っていない。
The key fits the lock.
→その鍵はその錠と合います。
This trousers don't fit.
→このズボンはサイズが合っていない。
まとめ
【match】
・物が物に合う
・デザインや色など
【suit】
・人に合う
・似合うや都合が合う
【fit】
・人や物に合う
・サイズや形など
・カタカナの「フィットする」とほぼ同じ
「似合う」や「~の方が似合う」の言い方は、こちらも合わせてご覧ください。