meet と meet with の違い
他動詞「meet」の意味は、幅広い意味での「会う」です。
これは「初めて会う」や「約束して会う」以外にも、「偶然誰かと会った」のニュアンスでも使われることがあります。
一方、「meet with」は、「何らかの目的があって誰かと話すために会う」のニュアンスが含まれ、ビジネスやフォーマルな場面で使われます。
そのため、文脈によっては「~と面会する」や「~と会談する」と訳されることもあります。
そして、意図的に誰かと会うことから、「meet with」は「偶然会う」の意味では使われません。
文法的には自動詞「meet」に「with」が付いた形です。
例文で比較
I met her for dinner.
→彼女と会って夕食を食べた。
→夕食のために彼女と会った。
I met her for the first time when I was 15.
→15歳の時に初めて彼女に会った。
Did you meet anyone you knew at the event?
→そのイベントで知り合いと会った?
→そのイベントに知ってる人いた?
I'd like to meet with you this afternoon.
→午後にあなたにお会いしたいのですが。
※会って何かを話すというニュアンス
We met with the team to discuss challenges they face.
→私たちはチームが直面している課題について話し合うために会いました。
「meet with +名詞」の意味
「meet with」の後ろに「人以外の名詞」が入ると「~に遭遇する」や「~を経験する」という意味になります。
ただし、これはかたい表現になります。
I met with an accident last night.
→昨夜、事故に遭いました。
※より口語的なのは「I got into an accident last night.」や「I had an accident last night.」など
You will eventually meet with success.
→あなたは最終的に成功を収めるでしょう。
※直訳だと「成功を経験するでしょう」
「meet with」は「~を受ける」の意味もある
「meet with」には「(評判や賛否などの反応)を受ける」という意味もあります。
イメージとしては「何らかの反応に出会う = それを受ける」です。
文脈によっては受身形になります。
We were met with a warm welcome.
→私たちは温かく迎えられました。
He was met with a mixed reaction from the crowd.
→彼は群衆から賛否両論の反応を受けた。
His suggestion met with resistance from his fellow workers.
→彼の提案は同僚からの抵抗に遭った。
(引用:ウィズダム英和辞典第4版)
まとめ
・「meet」は幅広い意味での「会う」で、初対面から偶然会う文脈でも使われる
・「meet with」は「何らかの目的のために誰かと話すために会う」のニュアンスが含まれるため、「~と面会する」や「~と会談する」と訳されることもある
・「meet with」は「偶然会う」の意味では使わない
・「meet with +人以外の名詞」の形で「~に遭遇する / ~を経験する」、「(評判や賛否などの反応)を受ける」という意味になる
「meet」と「see」の違いについては、「Nice to meet you. と Good to see you. の意味の違いと使い方」の記事をご覧ください。