「mistake」と「mistaken」は品詞が異なります。
・「mistake」は動詞
・過去形は「mistook」
・過去分詞は「mistaken」
・「mistake」は名詞としても使う
・「mistaken」は形容詞としても使う
このように、mistake は動詞と名詞の用法、そして過去分詞と形容詞が同じ形なのが混乱する要因になっています。
この記事では、それぞれの使い方を例文を交えながら見ていきます。
- mistake と mistaken の意味と違い
- 動詞「mistake」の意味と使い方
- 名詞「mistake」の意味と例文
- 英語で「間違う」は「make a mistake」
- by mistake の意味と使い方
- 形容詞「mistaken」の意味と使い方
- まとめ
mistake と mistaken の意味と違い
注意すべきは、「mistake」の品詞による意味の違いです。
・動詞「mistake」は「誤解する」
・名詞「mistake」は「間違い」
英語で「間違う」は「make a mistake」の形になります。
そして、形容詞「mistaken」の意味は「間違っている」や「誤解している」です。
次は更に詳しく使い方を見ていきます。
動詞「mistake」の意味と使い方
「mistake」を動詞として使う場合は「誤解する」の意味で使われます。
主に「mistake A for B」の形で「AをBと誤解する / 勘違いする」になります。
I mistook him for a classmate.
→私は彼を同級生だと勘違いした。
口語的に言うと「同級生かと思った(ら違かった)」です。
では、「彼は泥棒に間違えられた」はどうなるでしょうか。
答えは「He was mistaken for a thief.」です。
「mistake A for B」が受身形として使われています。
FF4 の「mistake A for B」の例文
Heh…Don't mistake me for some pampered prince.
「ふん、私のことを甘やかされた王子だと思うなよ」
「pamper」は「~を甘やかす」という意味で、ここでは過去分詞形で prince を修飾しています。
名詞「mistake」の意味と例文
名詞「mistake」の意味は「間違い」です。
It's a mistake.
→それは間違いです。
It's a common mistake.
→よくある間違いです。
I didn't find any mistakes.
→間違いは見つからなかった。
It's a mistake to consider them the enemy.
→彼らを敵だと考えるのは間違いです。
ドラゴンクエスト6の例文
There must be some kind of mistake.
「何かの間違いがあるに違いない」
この mistake は名詞です。
英語で「間違う」は「make a mistake」
英語で「間違う」は名詞「mistake」を使った「make a mistake」の形になります。
先述のように、「mistake」を動詞として使ってしまうと「誤解する」になってしまいます。
I made a mistake.
→間違えました。
It’s ok to make mistakes.
→間違っても大丈夫ですよ。
Anyone can make mistakes.
誰でも間違う可能性があります。
I made a lot of mistakes in my teens.
→10代の頃に沢山の間違いを犯しました。
by mistake の意味と使い方
「by mistake」の意味は「間違えて」で、日本語と同じ意味と使い方をします。
I bought the wrong size by mistake.
→間違えて違うサイズを買った。
このように、主に文末に置かれます。
「間違えてあなたにメールを送ってしまった」
なら
「I sent you an e-mail by mistake.」
となります。
形容詞「mistaken」の意味と使い方
形容詞「mistaken」の意味は「間違っている」や「誤解している」です。
You are mistaken.
→「あなたは(考えなどが)間違っている / 誤解している。
「You are mistaken about him.」と言うと「あなたは彼のことを間違って捉えている / 誤解している」になります。
FF16の例文
Or am I mistaken?
「それとも私が間違っている?」
この mistaken は形容詞です。
If I'm not mistaken の意味
「If I'm not mistaken」というフレーズもよく使われます。
意味は「私が間違っていなければ」です。
これは日本語の「記憶が正しければ」や「考え違いでなければ」に相当する表現です。
簡単に言うと「確か」です。
If I'm not mistaken, it was founded in the early 1900s.
→私が間違っていなければ、1900年代初めに設立されました。
If I'm not mistaken, it's based on a true story.
→確か実話に基づいてた話です。
まとめ
・動詞「mistake」は「誤解する」
・「mistake A for B」の形で「AをBと誤解する / 勘違いする」
・「mistake」 の過去分詞は「mistaken」
・「mistake = 間違う」ではない
・名詞「mistake」は「間違い」
・英語で「間違う」は「make a mistake」
・形容詞「mistaken」は「間違っている」や「誤解している」
・「by mistake」は「間違えて」
・「If I'm not mistaken」は「私が間違っていなければ」
他には「make the mistake of doing」の形で「~という失敗をする」や「~するのは間違い」と言うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
・「make the mistake of」の意味。「mistake」の使い方に注意!