「人名 the 名詞」の意味と使い方
人名の後ろに「the 名詞」を置くと、通称や二つ名を表すことができます。
おそらく最も有名な使われ方が「ジャック・ザ・リッパー(Jack the Ripper)」だと思います。
これも「Jack + the Ripper」の組み合わせで、1つの名詞のカタマリと考えることができます。
「ripper」の意味は「切り裂く者(道具)」なので、「Jack the Ripper = ジャック通称切り裂く者 / 切り裂く者と称されたジャック」になり、そこから「切り裂きジャック / 切り裂き魔のジャック」となります。
他にも、「ビリー・ザ・キッド(Billy the Kid)」も同じパターンです。
注意点は、名前も通称も頭文字が大文字になることです。
歴史でも多く使われる
世界史で「○○~王」や「~王○○」という二つ名の付いている人物がいますが、それも英語名では「人名 + the ~」になります。
この場合は名詞以外に形容詞も使われます。
・リチャード獅子心王 → Richard the Lionheart
・ウィリアム征服王 → William the Counqueror
・アレクサンドロス大王 → Alexander the Great
・イヴァン雷帝 → Ivan the Terrible
・エンリケ航海王子 → Prince Henry the Navigator
このように、「人名 + the 名詞 or 形容詞」で表現されます。
ちなみに、ジョン失地王(欠地王)は「John Lackland」です。
「~の」とも訳される
他にも、英日と日英の両方において「~の○○」と訳されることもあります。
例えば、漫画『葬送のフリーレン』の英語版タイトルは『Frieren: Beyond Journey's End(旅の終わりの先)』ですが、フリーレン本人は「Frieren the Slayer」となっています。
動詞「slay(~を殺害する)」に「er」が付いて「殺す者」です。
ちなみに、『鬼滅の刃』の英語版は『Demon Slayer』といいます。
また、フリーレンには「断頭台のアウラ」というキャラクターも出てきますが、英語版では「Aura the Guillotine」となっています。
「,(カンマ)」で区切る意味
1つのカタマリの名詞として使われる場合は「Zoro The Pirate Hunter(海賊狩りのゾロ)」や「Sephiroth the One-Winged Angel(片翼の天使セフィロス)」になります。
表記では「,(カンマ)」で区切るパターンもよくあり、強調や追加情報を示す働きがあります。
Luffy met Zoro, the Pirate Hunter, in a small town.
ルフィは "海賊狩りのゾロ" と小さな町で出会った。
ルフィは海賊狩りと称されるゾロと小さな町で出会った。
他には字幕などでも使われます。
「:(コロン)」で区切る意味
「:(コロン)」はタイトルや人物説明をする場合に使われます。
これは「人名:通称」の表記になります。
タイトルの場合は先ほどの『Frieren: Beyond Journey's End』のように、通称以外にも使われます。
Luke: The Last Jedi → ルーク:最後のジェダイ
Shanks: Red Hair Pirates →シャンクス:赤髪海賊団
Batman: The Dark Knight → バットマン:ダークナイト
3つのパターン比較
Jack The Ripper
→「ジャック・ザ・リッパー」という1つの名詞を作る
→ジャック通称切り裂く者 / 切り裂く者と称されたジャック
Jack, The Ripper
→ジャック、つまり切り裂き魔
→切り裂き魔と称されるジャック
Jack: The Ripper
→ジャック:切り裂き魔
まとめ
・「人名 + the 名詞(形容詞)」は人物の通称や二つ名を表す
・どちらも頭文字が大文字になる点に注意
・世界史の「○○~王 / ~王○○」や、漫画や映画などでもよく使われる
・「人名, the ~」とカンマで区切ると強調や追加情報を示す働き
・「人名:通称」の表記はタイトルや人物説明をする場合に使われる