「never ~ without doing」の意味と例文で学ぶ考え方・覚え方

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never A without doing」または「can't A without doing」は「~することなしでAすることは(決して)ない」と訳されます。

 

 

正直分かり難く、頭にも残りません。

 

何故これが分かり難いかというと、二重否定になっているからです。

 

 

この記事では、例文を参考にしながら分かりやすい考え方を紹介していきます。

 

 

 

never ~ without の意味と考え方

 

例文

I never travel without taking my camera.

 

→私はカメラを持たずに旅行することはありません。

 

このような二重否定文を考える時は2つに分けてみます。

I never travel(私は旅行をしない)

 

without taking my camera(カメラを持つことなしに)

 

つまり、「私は旅行しないんですよ、カメラを持たずに」となり、少し意味が取りやすくなると思います。

 

 

特にスピーキングや英作文の時、文の前半から段階的に意味を取っていくと楽になります。

 

 

日本語的に訳すと「私は旅行する時はいつもカメラを持って行きます」ですが、こっちの方が分かりやすいので、こちらの訳で覚えておくのも1つの手です。

 

肯定文と二重否定のニュアンスの違い

 

ただし、肯定文と二重否定では文のニュアンスが異なることは覚えておく必要があります。

 

基本的に、英語は肯定文よりも二重否定の方が意味合いが強くなるからです。

 

 

以上のことを頭に入れつつ、次の例文を見てみます。

 

never(can't) ~ without doing の例文

 

例文

I can't read the last episode without crying.

 

→最後のエビソードを読むと必ず泣いちゃうのよ。

 

(引用: ALL IN ONE 例文362 より一部抜粋)

この文は「最後のエピソードを読めない+泣かずに」に分けられます。

 

 

訳を言い換えると「涙なしには最後のエピソードを読めない」です。

 

 

 

例文

The athlete never does his daily exercise routine without stretching and warming up first.

 

→その運動選手は、最初にストレッチやウォーミングアップをせずに、日々の練習日課をこなすことは決してしない。

 

(引用: 速読速聴・英単語Core1900 p387)

 

この文を2つに分けると、

The athlete never does his daily exercise routine.

 

Without stretching and warming up first.

となります。

 

 

日本語的に訳せば「日々のエクササイズルーティーンをする時はいつも最初にストレッチやウォーミングアップをします」です。

 

 

 

次の例文はDUO3.0の例文です。

 

例文

I cannot look back on my adolescence without feeling depressed.

 

→自分の思春期を振り返ると、いつも憂鬱な気分になる。

 

(引用: DUO3.0 例文533)

 

こちらは「Aする時はいつも~をする」で訳されています。

 

 

 

これを先ほどの考え方に合わせると、

I cannot look back on my adolescence.

(思春期を振り返ることはできない)

 

without feeling depressed.

(憂鬱な気分にならずに)

となります。

 

 

このように、二重否定の場合は1文で捉えるのではなく前半と後半で分けて考えたり、日本語的な肯定文として考えると分かりやすくなります。

 

never without の言い換え

 

never(can't) ~ without の二重否定を肯定文で言い換えるとこうなります。

 

例文

Whenever I travel, I take my camera.

 

→私は旅行する時はいつもでもカメラを持って行く。

 

 

「never(can't) ~ without」を「Aする時はいつも~をする」として覚えてもいいのですが、先述のように、肯定文よりも二重否定の方が意味が強くなる点には注意が必要です。

 

英語の二重否定が分かり難い理由

 

次の例文は、そもそも二重否定で訳すことが難しい例です。

 

例文

I never meet him without talking about baseball.

 

→彼と会うといつも野球の話になる。

 

二重否定で訳すと「野球の話をすることなしに彼とは決して会わない」になり、ややこしいことになります。

 

 

ややこしい理由は、そもそも英語の持つニュアンスのまま日本語に訳すのが難しいからです。

 

 

まとめ

 

・「never A without doing」「can't A without doing」は「~することなしでAすることは(決して)ない」という二重否定

 

・文を前半と後半に分けて考えてみる

 

・訳す際は「Aする時はいつも~をする」で考えると分かりやすい

 

 

・「Whenever」を使って言い換えられる

 

・ただし肯定文より二重否定の方が意味が強いので注意