- nothing but の意味と使い方
- 「do nothing but + 動詞の原形」の意味
- anything but の意味
- 「~以外」という意味の「anything but」
- 否定文の anything but に注意
- まとめ
nothing but の意味と使い方
「nothing but」の意味は、よく「~にすぎない」と訳されます。
そして、入れる位置が分からないという声もよく聞きます。
しかし、この「nothing but」を言い換えると「only(ただ~だけ)」です。
つまり、only の位置(副詞の位置)に入れることができます。
「only」との違いは、「nothing but」の方が堅い言葉という点。
そして、「~以外(but)は何もない(nothing)」のニュアンスが含まれている点です。
nothing but のもう1つの考え方と覚え方
「only」以外だと、文を2つに分ける考え方があります。
Fred has eaten nothing but fast food for a week now.
→Fred はこの一週間ファストフードしか食べていない。
(引用:ALL IN ONE basic p98)
この文を解体するとこうなります。
・Fred has eaten nothing(フレッドは何も食べていない)
・but fast food for a week now(この1週間ファストフード以外)
このように、「何も~ない+~以外は = ~しか」と考えると、頭に残りやすくなると思います。
※1週間という期間を表すため完了形が使われています
以上のことを踏まえて、例文を見てみます。
nothing but の例文
nothing but you
→あなただけ(曲名)
I ate nothing but junk food today.
→今日はジャンクフードしか食べなかった。
She buys nothing but skinny jeans.
→彼女はスキニージーンズしか買わない。
I heard nothing but terrible things about him.
→彼については酷いこと(酷い噂)しか聞いていない。
She'd had nothing but bad luck.
→彼女は運が悪かっただけだ。
(引用:ロングマン現代英英辞典)
In my opinion, permanent peace is nothing but an illusion.
→私の考えでは、恒久的な平和など幻想にすぎない。
(引用:DUO3.0)
It seems like there is nothing but bad news.
→悪いニュースしかないかのようです。
(引用:Daily1500 ver.3 p42)
「do nothing but + 動詞の原形」の意味
「do nothing but + 動詞の原形」の形になると、少し違うニュアンスが出てきます。
They do nothing but complain.
→彼らは文句ばかり言っている。
「文句を言う以外何もしない」という所から「~してばかりいる」の意味が生まれます。
「do nothing but + 動詞の原形」の例文
Babies do nothing but cry.
→赤ちゃんは泣いてばかりいる。
He does nothing but lie.
→彼は嘘ばかり言います。
She does nothing but work.
→彼女は働いてばかりいます。
Your father does nothing but talk about you.
→あなたの父はあなたのばかり話します。
I'm gonna do nothing but read today.
→今日は読書ばかりするつもりです。
anything but の意味
「anything but ~」の意味は「(性質が)決して~ではない」という強い否定を表します。
後ろには名詞か形容詞が入ります。
何故このような意味になるのかというと、「anything = 何か / 何でも」と「but = ~以外 / ~ではない」の意味から生まれます。
例えば、「He is anything but kind.(彼は決して親切ではない)」という文。
これは、
・彼は kind 以外の何かです
・彼は kind 以外の何でも当てはまります
という所から「決して kind ではない」となります。
anything but の例文
She's anything but shy.
→彼女は決して内気ではない。
She's anything but stupid.
→彼女は決して愚かではない。
This pandemic is anything but over.
→このパンデミックは決して終わったわけではない。
Your help team is anything but helpful.
→あなたのヘルプチームは決して役に立たない。
Joe is anything but diligent. That's why he flunked math again.
→ジョーが勤勉なんてとんでもない。だからまた数学を落としたんだ。
(引用:DUO3.0)
「~以外」という意味の「anything but」
「動詞 anything but 名詞」の形になると「(名詞)以外~する」や「(名詞)の他は~する」になります。
I eat anything but tomato.
→トマト以外なら何でも食べます。
英文を逆から読めば「tomat(トマト) but(以外) anything(何でも) eat(食べる)」となるので、こちらの方がイメージしやすいかもしれません。
「I'll do anything but」の意味
「I'll do anything.」の意味は「何でもします」です。
これに「but」を続けた「I'll do anything but ~」の形で「~以外何でもします」となります。
その他の例文
He can play anything but QB.
→彼はクォーターバック以外ならどこでもプレイできます。
I'll do anything but that.
→それ以外なら何でもします。
I'll do anything but work.
→仕事以外何でもします。
I'll do anything but wash dishes.
→皿洗い以外なら何でもやります。
I'll do anything but what I have to be doing.
→私がしなければならないこと以外何でもやります。
否定文の anything but に注意
注意点は、否定文の「anything but」です。
意味は「~以外なにも(ない)」で、上記の【動詞 + anything but】の否定形と考えるのが分かりやすいと思います。
I can't speak anything but English.
→私は英語以外話せません。
I can't see anything but you.
→あなた以外見えません(=あなたしか見えません)。
I couldn't do anything but that.
→それ以外何もできなかった。
I don't want anything but good news this week.
→今週は良いニュース以外欲しくない。
まとめ
・「nothing but」の意味は「~だけ」「~にすぎない」
・「~以外は何もない」のニュアンス
・「only」と同じような表現と使い方ができる
・「do nothing but + 動詞の原形」の形で「~してばかりいる」
・「anything but」は「決して~ではない」という強い否定
・「動詞 anything but 名詞」の形で「(名詞)以外~する」や「(名詞)の他は~する」
・否定文の「anything but」は「~以外何も(ない)」