前置詞「out of」の意味は沢山あります。
この記事では、基本である「into」と反対の意味を持つ「~から外へ」に絞って解説していきます。
しかし、この「外へ」という動きはイメージしにくいので、例文を交えつつ、「out of」の意味とイメージを見ていこうと思います。
out of は中から外へ出る動き
「out of」のイメージは「ある空間から外へ出る動き」です。
She came out of the room
→彼女はその部屋から出てきた。
「out of the room」は「部屋という空間の中から外に出る動き」を表しています。
よって、「部屋の中から(out of the room)+来た(came)=部屋から出てきた」となります。
My dad took a key out of his pocket.
→父はポケットから鍵を取り出した。
これも同様に、「out of his pocket(彼のポケットの中から)+「took a key(鍵を取り出した)」となります。
その他の例文
My dog jumped out of the car.
→私の犬が車から飛び出した(飛び降りた)。
I looked out of the window.
→窓の外を見た
※窓の内側から外を見るイメージ
「国内から外へ」の意味もある
また、「国内から外へ」を表す場合もあります。
I'm out of the country on business till Friday night.
→私は金曜日の夜まで、仕事で海外に行っています。
(引用:ALL IN ONE Basic Lesson6)
つまり、「国の外に出る = 海外」を意味します。
→ I'm(私はいる)+ out of the country(海外に)
「離れる」を意味する out of
以上の「外に出る動き」から、「~から離れて」という意味でも使われます。
例えば、「I'm out of work.」は「失業中です」という意味です。
これは「仕事というものから外に= 仕事から離れて = 仕事がない」のイメージです。
他にも、「out of control」は「手に負えない」や「制御不能」という意味です。
これも「コントロール外に」をイメージすると分かりやすくなると思います。
out of curiosity の意味
最後に間違いやすい例として「out of curiosity(好奇心から)」を見てみます。
「Just out of curiosity, ~」は「単なる好奇心だけど」や「好奇心からお尋ねしますが」のニュアンスを持ちます。
そこから、「ちょっと聞きたいんだけど」という前置きの言葉として使われます。
何故この意味になるのかというと、この「out of」は理由や動機を表しています。
よって、「curiosity(好奇心)が理由で=好奇心から」となります。
「out of fear of」も同じ
「out of fear of」の意味は「恐怖心から」で、こちらも「~の恐怖が理由で」となります。
こちらは主に文中で使われます。
He didn't climb the tree out of fear of falling.
→彼は落ちるのが怖くて木に登らなかった。
この文は、「落ちるという恐怖心から」となります。
まとめ
・「out of」は「ある空間から外へ出る動き」
・「out of the room」なら「部屋という空間から外に出る動き」
・「out of the country」は「国内から外へ = 海外へ」
・外に出る動きから「~から離れて」の意味もある
・「out of curiosity」の「out of」は理由や動機を表し、「curiosity(好奇心)が理由で=好奇心から」となる
・「out of fear of(恐怖心から)」も同じ考え方