英語で「延期する」と言いたい場合、いくつかの表現があります。
それは学校や受験の時の単語帳などでも出てきたはずです。
しかし、実はそれぞれ少しずつニュアンスが異なっています。
そこで、それらの違いを1つずつ見ていこうと思います。
put off の意味
「延期する」と聞いて思い出すのが「put off」です。
これはどちらかというと、「先延ばし」や「後回し」というニュアンスの延期です。
例えば、やらなければならない仕事を先延ばししたり、あまり気が進まないから後回しにして別なことをやるなどです。
英語のことわざ(格言)に、このようなものがあります。
Don't put off till tomorrow what you can do today.
→今日できることを明日に延ばすな
この文章から、何となく「put off」の感覚が伝わってきます。
push back の意味
もう1つが「push back」です。
単語からも想像できるように、物事を後ろ(back)に押す(push)となります。
これは主に予定や行事など、スケジュールの日時をずらすときの延期です。
・「push back ~」で「~を延期する」
・「主語 be pushed back」で「主語が延期される」
postpone の意味
最後は「postpone」です。
読み方は「ポウスポウン」で、「t」を発音しない単語の例で上がることもあります。
この「postpone」は先延ばしにも予定などの延期にも、どちらにも使うことができます。
ただし、フォーマルな言葉なので、主にビジネスや正式な場などの硬い場面で使われます。
日常会話だと「put off」や「push back」の方が多く使われます。
・「postpone ~」で「~を延期する」
・「主語 be postponed」で「主語が延期される」
例文
I'm going to put off work until tomorrow.
→仕事は明日に延ばします。
He keeps putting off buying a new dictionary.
→彼は新しい辞書を買うことを先延ばしにし続けている。
Japan pushed back new emperor’s enthronement parade.
→日本は天皇陛下の即位祝賀パレードを延期した。
The meeting was postponed.
→ミーティングは延期された。
I postponed going to the gym.
→ジムに行くのを延期した。
The deadline was pushed back to next Wednesday.
→締め切りは次の水曜日に延期された。
Our trip was postponed until next summer.
→私たちの旅は今度の夏まで延期された。