関係代名詞は意味が取りにくく、瞬時に使うことが難しい文法の1つです。
この記事では、関係代名詞の作り方と理解が簡単になる考え方をまとめています。
※関係代名詞の基礎編です
関係代名詞の2つの使い方
関係代名詞の使い方は2つあります。
・名詞 + 関係代名詞 +SV(主語+動詞)
・名詞 + 関係代名詞 + 動詞
違いは主語があるかどうかだけですが、実はこれがややこしくなる原因になっています。
次はその違いを例文を交えながら、文の作り方を1つずつ見ていきます。
名詞+関係代名詞+SV
「名詞+関係代名詞+SV(主語+動詞)」の名詞は目的語です。
I bought a car.
→私は車を買った。
この文を関係代名詞を使って「私が買った車」にすると、「a car that I bought」になります。
buy の目的語は「a car」なので、関係代名詞の文では、目的語「a car」が前に出た形になっています。
I bought(私は買った)+ a car(車を)
↓
a car + I bought
これが「名詞は目的語」の理由です。
英語で「私が見に行った映画」
「私が見に行った映画」の場合も同様です。
英語では「a movie that I went to see」となります。
「映画を見に行った」は「I went to see a movie.」で、see の目的語は「a movie」です。
よって、a movie が前に出て関係代名詞で繋がった形(a movie + I went to see)になります。
つまり、目的語を前に出すだけで関係代名詞の文が作れることになります。
主語があると関係代名詞は省略できる
この「名詞 + 関係代名詞 +SV」の場合、真ん中の関係代名詞が無くても文が成立します。
「a car that I bought」は「a car I bought」でも文の意味が変わりません。
そのため、関係代名詞の後ろに主語がある時は関係代名詞は省略可能です。
名詞 + 関係代名詞 + 動詞
「名詞 + 関係代名詞 + 動詞」の場合は少し構造が異なります。
こちらの名詞は主語に相当し、文法用語だと主格の用法です。
The train stopped at the station.
→電車が駅に停まった。
これを関係代名詞を使って「駅に停まった電車」としたい場合はこうなります。
the train that stopped at the station
2つの文を比較すると、主語と動詞の間に that が入っただけです。
しかし、この関係代名詞は省略できません。
何故なら、that を省略してしまうと、2つの文が同じ形になるからです。
逆に言うと、関係代名詞を間に置くだけで関係代名詞の文を作れることにもなります。
関係代名詞は全て that でOK
学校のテストでは、「人の場合は who」やら「場所なら where」やら、ハッキリ言ってゴチャゴチャして分かり難いです。
そのせいで「関係代名詞は難しい」との印象を持たれてしまいます。
が、それは試験だからです。
実は、会話では全て「that」で置き換えが可能です。
※非制限用法などは別です
関係代名詞は省略されがち
関係代名詞は省略できるものは省略することが多いので、「関係代名詞は使わない」という意見が出るのももっともです。
先行詞が人でも場所でも何でも、迷ったら「that」でOK。
更に、できるだけ使わないという、受験英語からは想像できない事実があります。
関係代名詞を主語にすることもできる
関係代"名詞"と言うからには、主語にすることもできます。
例えば、「ここで起きた問題は私のせいです」と言いたい場合。
英語では「The problem that happened here was my fault.」となります。
主語は「The problem that happened here(ここで起きた問題)」です。
「問題が起きた」は「The problem happened.」で、主語がないので that は省略できません。
英語の基本は「主語+動詞(+α)」であるように、「関係代名詞の文+動詞(+α)」の形で文を作ることができます。
使い方のまとめ
【関係代名詞の使い方1】
・名詞 + 関係代名詞 + SV
・動詞の目的語が前に出た形
・関係代名詞は省略可能
【関係代名詞の使い方2】
・名詞 + 関係代名詞 + 動詞
・主語と動詞の間に関係代名詞が置かれた形
・関係代名詞は省略不可
【その他の使い方】
・関係代名詞は主語にもできる
・会話では全て that で言い換えることができる