これまで「英語で行う独り言」の記事をいくつか書いてきました。
この記事は、それらの記事を統合し、今の考えを追加しつつ簡潔にしたものです。
「英語で独り言」の役割
英語での独り言はスピーキング練習に最適な方法です。
勘違いされがちな点としては、英会話の前段階の練習方法であって、英会話の練習ではないことです。
英会話に必要な基本要素は次の3つです。
・自分の言いたいことが言える
・相手の言っていることが聞き取れ理解できる
・相手の発言に応えることができる
英語での独り言は「自分の言いたいことを言えるようにする基礎練習」に当たります。
独り言のための前提
土台となる文法、単語、発音(発音記号)の知識は必須です。
それらがなければ、独り言練習のスタート地点にすら立てないので、英語初心者の方はそれらの基本の学習を優先した方がいいです。
土台がなければ何も建たず、土台がしっかりしていなければ上の建物は安定しません。
そして大事なのは「日本語を英語に訳す」のではなく「英語での言い方を知る」ことです。
独り言の素材
アウトプットのための素材は大きく分けて4つあります。
・構文と型を学び応用させる
・必要性からのアウトプット
・教材などから抜き出す
・フレーズ型の教材
構文を学び応用させる
代表的な構文は「There is 構文(There 構文)」です。
この構文を学べば、「~がある(あった)」と言うことができ、疑問文にすれば「~はありますか?」と言えます。
「It takes +時間」という構文を学べば「○○時間掛かる」と言うことができ、疑問文にすれば「どのくらい掛かるのか」と言えます。
このような構文は「英語での言い方のフレーム」なので、そのフレームを土台にしつつ応用していきます。
構文は構文集で学んでもいいのですが、基本的な構文は総合英語などの英文法書でほぼカバーできます。
「型」を応用させる
構文以外に、「I'm going to」「Can I ~?」「Do you want to ~?」「How many times ~?」など「よく使われる型」があります。
このような「型」を使って文を作りつつ応用してきます。
この「よく使われる型」が会話で重要な役割を果たし、覚えるだけで言えるようになることが格段に増えます。
また、決まった言い方を知ることは、相手に言われた時のリスニングにも役に立ちます。
この型の学習の初級編として、1冊にまとまっている教材が便利です。
必要性からのアウトプット
必要性からのアウトプットとは、「こう言いたいんだけど、何と言えばいいか分からない」というものです。
それを必ず調べて、「英語で何と言うのか」を学びます。
そのような「言いたかったことを言えるようにする」ことが非常に重要であり、能動的なアウトプットと言えます。
教材から抜き出す
英文法書や単語帳の例文の中から、会話で使えそうな文や一部分を抜き出します。
この「教材」は学習用教材だけではなく、ドラマや映画、YouTube などのネイティブコンテンツも含まれます。
そして、使えそうな文をフレーズの型にしつつ、応用させていきます。
また、一つの文を丸ごと使えることは少ないので、一部分を切り貼りしてもいいです。
「会話で使えそうな文」とは何か
「会話で使えそう」とは、自分の日常生活の中で使うかどうかです。
自分の普段の会話を思い出して、「日本語で使っているか」を基準にします。
または一部分を切り貼りして「自分の言いたいことがこれで表現できる」という文を発見するのも学びの1つです。
フレーズ型の教材
世の中にはフレーズ丸暗記かつ応用可能なフレーズ型の教材があります。
例えば、「Don't worry about it.(気にしないで / 心配しないで)」や「That sounds tough.(お疲れ様 / 大変だね)」などは丸暗記で使えます。
そして、「Don't worry about +名詞」や「That sounds +形容詞」で応用できます。
そのようなフレーズを覚えてアウトプットに混ぜ込んでいきます。
英語で独り言の練習方法
独り言の練習方法は、大きく分けて4つあります。
イメージとしては、集めた素材を使った英文作りです。
先述の「独り言の素材」は言わばパーツで、それを元に英文を組み立ててアウトプットしていきます。
・今のことを英語にする
・学んだことを盛り込んでアウトプット
・テーマを決めて話す
・同時通訳をする
今のことを英語にする
初級編としておすすめなのが「今のことを英語にする練習」です。
例えば、朝だったら、
・今日は〇時に起きた
・いつも〇時ごろ起きる
・まだ眠い
・全然眠れなかった
・これから顔を洗って朝食を食べる
・いつも〇時に家を出る
・今日は寒い(暑い)
などを英語で言います。
他にも、ゲームをしている時にゲーム実況のように話したり、YouTube やテレビを観ている時に感想を言ったりなどもできます。
最初から難しいことは言えないので、以上のように「今のこと」や「今考えていること」をひたすら英語にしていく方法です。
これにより、常に英語で考えるクセを付けることができます。
そして、必ず「言えないこと」が出てきます。
その言い方を調べて言えるようにしていくのが、先述の「必要性からのアウトプット」に繋がります。
「自分が言いたかったこと」なので重要度は高いです。
時制をずらして応用
応用の方法として、時制の軸をずらす方法があります。
例えば、「今日は〇時に起きました」を「昨日は〇時に起きました」や「明日は〇時に起きる予定です」など、時制をずらして応用させていきます。
また、「何時に起きましたか?」や「いつも何時に起きるんですか?」と疑問文にしたり、否定文にしたりなど、1つの文から応用させていきます。
学んだことを盛り込んでアウトプット
先述の「独り言の素材」で学んだことを「今のことや今の考えを英語にする練習」の中に混ぜ込みます。
多少強引でもいいです。
他にも、ふと出くわした表現をメモして取り入れていくと、幅が広がります。
それを無限に繰り返します。
テーマを決めて話す
1つテーマを決めて、それについて話す方法です。
・自分が好きなことについて
・最近見た映画のストーリーや感想
・自分の愛用品についての説明
・好きな漫画の何が好きなのか
・最近起こった印象に残る出来事
テーマは何でもいいですが、最初は興味のある内容の方が話しやすいと思います。
しかし、いざやろうとしても、慣れていないと日本語でも意外と難しいです。
そのため、誰かに話している体で行うのがおすすめです。
もしくは、脳内で誰かと会話をする想定をしてもいいです。
同時通訳をする
同時通訳のように、聞こえてきた日本語を英訳していきます。
・テレビを観ながら出演者の言葉を訳してみる
・日本のドラマやゲームのセリフを訳してみる
・駅や街中で聞こえてきたアナウンスなどを訳してみる
聞こえてきた瞬間に訳していくのでレベルは高めです。
しかし、「自分の持っている英語知識でどう訳せるか」という瞬発力を鍛えることができます。
また、全てを訳す必要はなく、まずは訳せるものだけ訳していき、その中で「これは何て言うんだろう」という疑問を持った場合は調べます。
究極のポイントは4つ
・英語での言い方を学び、それを使いつつ応用させる
・言えなかったことを言えるようにする
・日常のことや自分の考えを常に英語にする意識
・無限に繰り返す
以上が英語での独り言のポイントです。
覚えただけでは意味がない
日本人が英語を話せない大きな理由が「話す練習が足りていない」ことにあります。
つまり、話すためには話す練習が必要です。
そのため、文法、構文、フレーズなどを覚えたところで、それらを使って話す練習をしなければ、話せるようにならないのは当然のことです。
その「話すための練習」の基礎訓練が「英語での独り言」です。
ネイティブ発音を真似る
できるだけネイティブの発音を真似て発音します。
一番捨てなければならないのは「カタカナ発音」なので、最低でも発音記号を学んでから独り言に移行した方が無駄がありません。
まとめ
「英語で独り言」はスピーキング能力向上に最適な練習方法です。
「今のことを英語にする」以外では、歯をみがいている間や入浴中などの「短い時間」から始めるのが良いです。
特に入浴中はその日のことを振り返るのに最適で、「その日あったこと」を英語にするのがおすすめです。
その「短い時間」を繰り返して英語で表現する習慣を付け、英語で言うことに慣れるようにしていきます。
結局は、文字通り「英語を使って英語を話す練習の繰り返し」ということになります。
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