英語で「やらせ」は何と言う?
英語で「やらせ」は「staged」を使って表現することができます。
例えば、「staged」を使って「それはやらせだった」と言いたい場合は「It was staged.」になります。
これは「舞台」という意味の名詞「stage」が動詞として使われている形です。
そこから、イメージは「舞台上の演技」や「演出されたもの」になります。
主に「主語 be動詞 staged.」の形で「(主語)はヤラセ」になり、受け身として使われますが、実質形容詞化しているとも言えます。
他にも、スポーツなどでは「八百長」と訳される場合もあります。
例文
Most reality TV show is staged.
→ほとんどのリアリティ番組はやらせです。
The fight was staged.
→その試合は八百長だった。
This has to be staged.
→これはやらせに違いない。
Everyone knows it’s staged.
→みんなやらせだと知っているよ。
英語で「サクラ」は「shill」
実際の客や参加者のように見せて、実は誰かが用意した「サクラ」。
このサクラは英語で「shill」と言い、主にアメリカで使われるスラング的な表現です。
名詞だけではなく、自動詞「サクラをする」として使うことも可能です。
【ʃɪl】
もう1つのニュアンス
客や参加者以外に、「特定の組織や人物と裏で繋がりがある」のニュアンスもあります。
例えば、「corporate shill」という言葉があります。
これは「会社のサクラ」を意味し、特定の会社や組織と裏で繋がりのある人物を指します。
日本語で言えば「ステマ」や「(依頼されたことを言わない)案件」に近いかもしれません。
他には、オークションやギャンブル場などで、主催者側にもかかわらず参加者のふりをして参加している人にも使われることがあります。
スラング「paid actor」の意味
「paid actor」も、スラング的にサクラの意味で使われることがあります。
直訳だと「お金で雇われた俳優」ですが、要はお金で雇われてサクラ的行為をしている人を表しています。
普通の意味では「the highest paid actor(最も稼ぐ俳優)」などと使われます。
fake の意味は「偽物」
「fake(フェイク)」も「やらせ」として紹介されることがありますが、若干ニュアンスが異なります。
形容詞 →「偽の」
名詞 →「偽物」
動詞 →「~を偽造する」「~をでっちあげる」「~のふりをする」
フェイクニュースは、やらせではなく偽物のニュースを指します。
フェイク画像も、作られた偽物の写真です。
以上のように、fake はやらせというよりも偽物のニュアンスが強いです。
他にも、
・It was staged and fake.
・It looks staged and fake.
という言い方もあり、直訳だと「やらせの偽物」です。
ただし、「The TV show is fake.」と言った場合。
意味は「そのテレビ番組は偽物だった」ですが、日本語に訳すと「そのテレビ番組はやらせだった」の方がしっくりきます。
日本語の場合、やらせ・サクラ・フェイクは全部「やらせ」で通じることも多いので、意味が混ざりがちです。
例文
That's a fake smile.
→作り笑だ。
He faked injury.
→彼は怪我したふりをした。
The painting was a fake.
→その絵画は偽物だった。
The gun in her hand was a fake.
→彼が手に持っていた銃は偽物だった。
まとめ
・「やらせ」は「staged」
・「主語 be動詞 staged.」の形で「(主語)はやらせ」になる
・「サクラ」は「shill」
・「fake」は「偽物」
・日本語だと全て「やらせ」で意味が理解できるので、英語の意味が混ざりがちになっている