lie と tell a lie の意味と違い
「lie」は自動詞で「嘘をつく」という意味です。
こちらは「意図的につく嘘」に使われる傾向があります。
「嘘をつく人 / うそつき」を「liar(ライアー)」と言いますが、これはその動詞「lie」に「人」という意味の「ar / er」が付いた形です。
ちなみに、同音異義語の「lie」は「横になる」という意味なので注意が必要です。
一方、「tell a lie」は名詞の「lie」が使われています。
こちらは「悪意のない嘘」のニュアンスを持ち、間違えたり勘違いして嘘を言ってしまった場合に使われる傾向があります。
lie と tell a lie の使用頻度
lie と tell a lie の使用頻度を比べると、「lie」の方が使われます。
中でも否定文の場合、ほとんどが「lie」になります。
例えば、「嘘をつくな」は「Don't lie.」と「Don't tell a lie.」が考えられます。
しかし、使われている頻度を比べると、圧倒的に「Don't lie.」の方が多いです。
他には「Don't lie to me.(私に嘘をつくな)」もよく見かけるフレーズです。
何故なら、相手に「~するな」と言う場合、「意図的に嘘をつくな」のニュアンスを持つ方が自然だからです。
ただし、lie と tell a lie には先述のようなニュアンスの違いがあれど、どちらも同じように区別なく使われ、lie の方が頻度は高いというは、ある意味言語あるあるでもあります。
I tell a lie の意味と使い方
「I tell a lie」という表現があります。
Cambridge Dictionary のにはこのような例文が載っています。
Her name is Paula, no, I tell a lie (= I'm wrong) - it's Pauline.
日本語で言えば「~だよ。ごめん嘘。~だったわ」の「ごめん嘘」の部分に相当します。
このように、意図的に嘘をついたわけではなく、間違いや勘違いで嘘を言った時に「tell a lie」が使われる傾向にあります。
まとめ
・自動詞「lie」の意味は「嘘をつく」で、「意図的につく嘘」のニュアンス
・否定文ではこちらが使われる傾向がある
・「tell a lie」は間違えたり勘違いして嘘を言ってしまった場合の「悪意のない嘘」のニュアンスで使われる傾向にある
・ニュアンスの違いはあれど、「lie」と「tell a lie」は区別なく使われることも多い
・「I tell a lie」は、日本語の「ごめん嘘、~だわ」のニュアンス