映画『トップガン マーヴェリック』のセリフで英語の勉強

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映画『トップガン マーヴェリック』は1986年に公開された『トップガン』の続編です。

 

原題はそのまま『Top Gun: Maverick』。

 

 

maverick」は「一匹狼」とも訳され、他に流されず独自の行動をとる人を指します。

 

また、既存の規則などに捉とらわれなかったり、権威・権力に逆らう(従わない)ような場合にも使われます。

 

 

 

この記事では、映画内のセリフをいくつかピックして、英語字幕と日本語字幕と共に紹介していきます。

 

※セリフは時系列順に並んでいます

 

 

 

I don't like that look, Mav.

 

that look の意味

映画『トップガン マーヴェリック』より

 

I don't like that look, Mav.

 

その目つきは?

 

マーヴェリックに対するホンドーのセリフです。

 

 

ここでの「look」は名詞で、「」や「表情」という意味で使われています。

 

「that look」は「その顔」や「そんな表情」です。

 

 

 

それに対し、マーヴェリックは次のように答えます。

 

It's the only one I got.

 

It's the only の意味



It's the only one I got.

 

普段と同じさ

 

この「It's the only ~ SV」はよく出てきます。

 

 

「I got」は「I have got」や「I have」と同じで、「one」は先述の「look」を指しています。

 

 

そこから、直訳だと「それが私が持っている唯一の表情 / 顔」となります。

 

つまり、「It's the only one I got.」は「いつもこんな顔です」や「そういう顔です」という意味になります。

 

 

you are clear to taxi

 

動詞のtaxiの意味

 

Darkstar, you are clear to taxi.

 

地上滑走 クリア

 

 

taxi」は車の「タクシー」です。

 

が、動詞には「(飛行機などが)誘導路や地上路を走行する」という意味があります。

 

 

「ダークスター」とは極超音速テスト機の名前です。

 

He's the fastest man alive.

 

文末の alive の使い方

 

He's the fastest man alive.

 

人類最速の男だ

 

マーヴェリックが「ダークスター」で1つの壁を越えた時のホンドーのセリフです。

 

 

「He's the fastest man.(彼は最速の男)」が1つの完成された文です。

 

そこに形容詞「alive」が付くことで、「生きている中で」や「この世で」という意味になります。

 

 

このような文末に形容詞に置く形もよく見られます。

 

I want him on the road to North Island within the hour.

 

want 人 場所 の意味

 

I want him on the road to North Island within the hour.

 

1時間でノースアイランドに発たせろ

 

マーヴェリックの処遇について言及するケイン海軍少将のセリフです。

 

 

I want 人 ~」は「人に~して欲しい」です。

 

ここでは「I want him on the road(彼に向かわせたい)」+「to North Island(ノースアイランドへ)」となります。

 

 

on the road to ~」は「~に向かっている」や「~への道を歩いている」などという意味があります。

 

How soon before the plant becomes operational?

 

how soon before

 

How soon before the plant becomes operational?

 

プラントの稼働は?

 

目標対象について分析するマーヴェリックのセリフです。

 

 

How soon before」の意味は「~までどのくらい」になり、直訳だと「プラントが稼働するまでどのくらい掛かりますか?」となります。

 

 

operational」は「使用できて」という意味の形容詞で、「becomes operational(使用できるようになる)」の組み合わせでよく使われます。

 

We want you to narrow that pool down to six.

 

narrow down toの意味

 

We want you to narrow that pool down to six.

 

君がその中の6名を選び―

 

マーヴェリックに、攻撃する6名を選んでもらいたいという上官。

 

 

narrow down to ~」の意味は「~に絞る」。

 

pool」は「候補者」を指します。

 

 

そこから、「その候補者を6人に絞ってもらいたい」となります。

 

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例文で見る「narrow down to」の意味と使い方

 

you'll sort it out.

 

sort it out の意味

 

Well… you'll sort it out.

 

大丈夫 何とかなるわよ

 

バーでマーヴェリックと再会した時のペニーのセリフです。

 

 

sort ~ out」の意味は「~を解決する」や「~を整理する」です。

 

そこから、「You'll sort it out.」で「あなたは解決できるでしょう」となります。

 

 

また、「sort」は「ソートする(並べ替える)」としてカタカナでも使われています。

 

What do they call you?

 

What do they call you?

 

What do they call you?

 

名前は?

 

バーにて、唯一の女性パイロットであるフェニックスがボブに名前を聞くシーン。

 

 

このような聞き方をしたのは、パイロットには「呼び名」があるからです。

 

直訳だと「彼ら(みんな)はあなたを何と呼びますか?」で、本名ではなく呼び名を聞いています。

 

which one of y'all has what it takes to follow me?

 

what it takes の意味

 

And which one of y'all has what it takes to follow me?

 

この中で誰が俺について来られる?

 

バーでパイロット(候補生)たちが会話やビリヤードを楽しんでいるシーンでのハングマンのセリフです。

 

 

You have what it takes」には「必要な素質がある」という意味があります。

 

よって、「one of y'all has what it takes to follow me?」で「あなた達の中で私について来れる素質を持っている人はいるか?」となります。

 

※y'all は you all のスラング的表現です。

 

 

[関連記事]

「what it takes」の意味と使い方。「You have what it takes」の意味とは

 

Everyone here is the best there is.

 

文末の there is の意味

 

Everyone here is the best there is.

 

全員が精鋭だから

 

フェニックスのセリフです。

 

 

この文は「Everyone here is the best.」+「there is」の組み合わせです。

 

文末の「there is」はその前の言葉を強調する働きを持つので、「存在する中でベスト」のニュアンスを持ちます。

 

 

そこから、訳は「精鋭」となっています。

 

 

What say we put some skin in the game?

 

What say の意味

 

What say we put some skin in the game?

 

罰ゲームを

 

マーヴェリックと精鋭たちの模擬訓練のシーンで、ペイバックが提案します。

 

 

What say we ~」は「~しませんか?」という提案を表すフレーズです。

 

What do you say we」の形にもなります。

 

 

put some skin in the game」の意味は「投資する」で、自分自身も参加しリスクを負う可能性がある場合に使われます。

 

 

そこから、「What say we put some skin in the game?」は「自分自身にもリスクのある投資をしません?」になりますが、ここでは「罰ゲームありの勝負をしよう」のニュアンスを持ちます。

 

「リスク=罰ゲーム」です。

 

 

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例文で学ぶ「What do you say to ~?」の意味と使い方。「What do you say we」と合わせて学ぶ

 

You got yourself a deal

 

I got yourself a deal の意味

 

You got yourself a deal, gentlemen.

 

よし 分かった

 

前のセリフの続きです。

 

Whoever gets shot down first has to do 200 push ups!(最初に撃ち落された人は200回腕立て伏せ)」という罰ゲームありの勝負に乗ったマーヴェリックのセリフです。

 

 

「You got yourself a deal.」は「取引成立」という意味のフレーズで、ビジネスでも使われます。

 

What exactly do you suppose you were teaching, Caption?

 

 

What exactly do you suppose you were teaching, Caption?

 

君は何を教える気だ

 

実践訓練の後、マーヴェリックが上官に言われた言葉です。

 

 

文中に「do you suppose」が挿入された形です。

 

直訳だと「あなたは具体的に何を教えていたと考えているのですか?」になります。

 

マーヴェリックたちはルール違反を犯していたからです。

 

 

疑問詞+exactly」は「具体的には」や「正確には」という付け足しの言葉です。

 

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文頭の「How exactly」の意味と使い方【疑問詞+exactly】

 

例文で学ぶ「Do you think」を文中に入れる使い方【文頭に置ける形と置けない形】

 

Thank you, Captain. Consider your tab closed.

 

Consider your tab closed の意味

 

Thank you, Captain. Consider your tab closed.

 

ありがとう 大佐 これでチャラ

 

バーの借金を返しに来たマーヴェリックにペニーが言った言葉です。

 

 

バーでの勘定を「tab」と言い、「consider A B」で「AをBと考える」。

 

そこから、「Consider your tab closed.」で「あなたの勘定は閉じられた(と考える)」、つまり「お勘定は終わり」を意味します。

 

 

この場面では、マーヴェリックが前日のおごりの勘定をツケにした状態になっていたので、字幕では「これで(付けていた勘定は)チャラ」となっています。

 

You were briefed on the terrain.

 

briefed on の意味

 

You were briefed on the terrain.

 

地形は頭に入ってたはずだ

 

ミッションの模擬訓練後の会議シーン。

 

 

形容詞「brief」の意味は「短い」や「簡潔な」ですが、動詞には「~に(前もって)日必要な情報を与える」や「~に説明をする」という意味があります。

 

 

よって、セリフは「あなたは地形(terrain)の情報を前もって与えられていた(のに失敗した)」となります。

 

 

この「brief」はカタカナで使われる「ブリーフィング」です。

 

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FF6で学ぶ think back to と briefing(ブリーフィング) の意味

 

That's why they canned me the last time.

 

動詞 canned の意味

 

That's why they canned me the last time.

 

だから教官失格だった

 

マーヴェリックとアイスマンが顔を合わせた時のマーヴェリックのセリフです。

 

 

can」は缶詰の「カン」です。

 

が、動詞には「~を首にする」というアメリカのスラング的な意味で使われます。

 

 

セリフは直訳だと「That's why(だから)they canned me(彼らは私を首にした)」となります。

 

I'm not gonna make the same mistake.

 

mistake の意味と使い方

 

I'm not gonna make the same mistake.

 

親父は死んだ

 

マーヴェリックとルースターが揉めるシーン。

 

「父はマーヴェリックを信頼していたから死んだ。」だから「I'm not gonna make the same mistake.(私は同じ間違を犯すつもりはない)」という話の流れです。

 

 

make the same mistake」は「同じ間違いをする」ですが、間違いやすいのは mistake の使い方です。

 

英語で「間違う」は「make a mistake」と言います。

 

 

mistake を動詞として使うと「~を誤解する」という意味になるので注意が必要です。

 

Bullseye! Bullseye! Bullseye!

 

bullseye の意味と語源

 

Bullseye! Bullseye! Bullseye!

 

命中! 命中! 命中!

 

ミサイルが敵の施設に命中したシーン。

 

 

Bullseye」は「的の中心」という意味があり、そこから「命中」の意味でも使われます。

 

 

語源は「bull's eye(牛の目)」ですが、ダーツや弓の的の中心が赤色に塗られていて、それが牛の目に似ている説や、船の丸い窓が由来など諸説あり、定かではありません。

 

You told me not to think!

 

英語で「するなと言った」の言い方

 

What the hell were you even thinking?

 

You told me not to think!

 

(マーヴェリック)何を考えてる!

 

(ルースター)"考えるな"と言ったろ?

 

終盤、予期せず敵地に降り立つことになり、そこで顔を合わせた時のシーン。

 

 

the hell」はよく出てくるスラング的な強調表現で、この映画内だけでも頻出です。

 

「even」も think を強調する語として使われています。

 

 

そして、「~しないと言う」は「You told me not to think.」のように「not to」の形になります。

 

 

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Please don't tell me we lost an engine.

 

Don't tell me のニュアンス

 

Please don't tell me we lost an engine.

 

エンジンも欠落?

 

マーヴェリックとルースターの乗っている戦闘機に不調が見られた時。

 

 

この「Don't tell me」は「言わないで」という命令ではなく、「おいおい、まさかエンジンを失ったなんて言わないよな」のニュアンスを持つ使い方です。

 

It's what my dad would've done.

 

It's What my dad would've done の意味

 

It's what my dad would've done.

 

父の代わりです

 

最後の感動シーンより、ルースターのセリフです。

 

 

直訳だと「それは私の父だったらしていたことです」になります。

 

「would've done」は仮定法が使われており、「my dad would've done.」は「私の父だったらそうしただろう」という意味です。

 

 

ルースターの父グースは前作で無くなっているので、「もし父が生きていたら、そうしていただろう」のニュアンスが含まれています。

 

 

ルースターが何をしたのかは是非映画をご覧ください。

 

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まとめ

 

『トップガン マーヴェリック』は専門用語も登場し、マスクで台詞が聞き取りにくいシーンも多く、リスニングは少なくとも簡単な方ではありません。

 

が、映画として非常に面白いので、英語の勉強を抜きにしても2、3回観るのは全く苦ではありません。

 

 

トップガン マーヴェリックを観た後は、前作『トップガン』をまた観たくなるはずです。