ベンチャー企業などの「venture」。
これを動詞で使うと、どういう意味になるのでしょうか。
また、アドベンチャーとの関連性はあるのでしょうか。
動詞の「venture」の意味
名詞「venture」は「冒険的企て」「冒険的事業」「投機的事業」などを意味します。
これを動詞で使うと、
他動詞→「思い切って~をやってみる」
自動詞→「危険を冒す」「危険にさらす」
などという意味になります。
それらの意味から、ベンチャー企業は「新規事業に取り組む企業」を指します。
社内ベンチャーは「独立したベンチャー企業のように、企業内で新規事業や新製品を扱う組織(社内の新規事業部門)」です。
ちなみに、「ベンチャービジネス」は和製英語です。
venture と adventure の違いと語源
結論から言うと、「venture」は「adventure」の「ad」が取れた形です。
元々は「adventure」で、そこから「venture」が生まれました。
「ad」は「~へ」という方向を表します。
そこから、「adventure」は新しい場所へ行くことや、新しい経験などという「冒険」を表す名詞になります。
動詞の「adventure」にも「思い切ってやる」という意味がありましたが、現在その意味で使う場合は「venture」が一般的になっています。
つまり、「venture」の持っている意味は、元々「adventure」が持っていました。
その後、「adventure」は「冒険」という意味が残り、派生(分離)した「venture」は、現在の意味としてビジネスや経済で使われるようになります。
「adventure」→「冒険」「わくわくするような経験」
「venture」→「思い切ってやる」「冒険的事業」「投機的事業」
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を英語で言うと?
「Nothing ventured, nothing gained」
これは「危険を冒さなければ、何も得られない」という意味です。
これが「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と訳されます。
ここに「venture」が使われているのがポイントです。