今や音声認識機能はPCでもスマホでも使えるようになりました。
その機能を活かし、英語の発音を聞き取ってもらえるかのテストをすることができます。
一番簡単なのはGoogle翻訳です。
簡単に言うと、Google翻訳を翻訳機としてではなく、英語の音声入力装置として使用します。
Google翻訳で発音を音声入力する
「Google翻訳画面」の「マイク」を押すと、音声入力できるようになります。
「言語を検出する」を「英語」に合わせてマイクを押すと「お話しください」という文字が出るので、あとは話すだけです。
スマホ、PC内臓マイク、外付けマイクいずれでも使用可能です。
PC内臓マイクと外付けマイクが使えない場合は「Voice Control for ChatGPT で音声が認識されない場合」の記事をご覧ください。
この機能を使った発音勉強法は、大きく分けて以下の4つです。
・単語の発音
・文章の発音
・学んだフレーズの発音
・独り言
単語の発音確認
単語を1つずつ発音し、きちんと音声入力できるかを確認します。
しかし、これが1番難しいと思います。
今のAIは優秀なので、「フレーズなどの1文」を音声入力すると、多少間違っていても文脈から修正してくれることがあります。
が、「単語1つ」は正しい音でないと認識してくれません。
「rule」「within」「without」「girl」「hurt」「earth」「Version」など、「r」「濁るth」「vの音」は、苦手な方が多いと思います。
おすすめの単語の発音練習法
単語の発音を聞いた後にすぐ真似するのがおすすめです。
英語のネイティブ音声はどこにでも転がっているので、「発音をよく聞く→できるだけ真似する」を繰り返します。
辞書サイトの単語の発音でもいいです。
きちんと真似できると、きちんと音声認識されるはずです。
また、「自分の発音は認識されないのに、ネイティブの発音や辞書サイトの発音を聞かせたら認識された」という壁も出てきます。
そうなったら、やはりネイティブとは「何か」が違います。
その際、自分の声を録音して客観的に聞いてみるのもおすすめの方法です。
[関連記事]
・英語を音読して録音する勉強法がスピーキングとリスニングに効果的!
文章の発音確認
使っている英語教材の英文や、洋画・海外ドラマのセリフなど、1文以上の英文を「1つのカタマリ」として音声入力します。
英文を読んでいき、上手く認識されなかったところを練習します。
単語1つに比べ、こちらの方が意外と簡単だと思います。
学んだフレーズの発音確認
その日に学んだ英語がきちんと発音できているかの確認をします。
基本的には上記の「文章の発音確認」と同じです。
学んだフレーズは繰り返して発音するのが効果的なので、1度認識されたから満足するのではなく、何度発音しても100%認識されるぐらいまで繰り返します。
そして、翌日以降に復習することで、定着していきます。
英語での独り言を音声入力する
独学かつ自宅での英語学習法として「英語の独り言」について何度が触れてきました。
その独り言を音声入力します。
「考えながら話す+発音も意識する」の2つが重なるので、負荷は高めです。
ただ、慣れてくると自然に発音できる部分が増えていくため、やればやるほど負荷が減っていきます。
英語の発音を音声入力するメリット
音声認識機能を使う最大のメリットは「1人で発音の確認ができる」ことです。
本来はオンライン英会話などで、ネイティブの方を相手に通じるかどうかの確認をするのが1番です。
しかし、それがなかなか難しい場合のちょっとした代わりとなります。
音声入力はあくまで補助
とは言っても、音声入力はあくまで「補助」です。
例えば、人間は「なるほどね」を「なぅほろね」と言っても通じます。
「いらっしゃいませ」を「ぃっしゃっせー」と言われても理解できます。
多少滑舌が悪くても、理解できます。
しかし、機械は大体認識できません。
それに、機械はそのような発音(読み上げ)もしません。
よって、「認識されない = 通じない」ではありません。
また、機械の弱点として、文章の中の単語は推測できても、文脈は判断できません。
更に、文章全体のリズムや抑揚のテストには使えないというデメリットもあります。
独りでリズムなどを学ぶ場合は「音をコピー」するのが効果的です。
→英語の抑揚やアクセントなどの「リズム」を会得する効果的な練習方法【リスニングにも効果的】
英語の発音が認識されない時の練習法
頑張って発音しても、なかなか正しく認識してくれないことがあります。
その場合、まずは発音記号を確認します。
例えば、「late」をカナカナの「レイト」と言っても認識されにくいです。
が、発音記号通りに「léit」と発音すると、簡単に認識されます。
つまり、そのぐらい音が違うと言うことになります。
発音記号を勉強し、その通りに真似して発音するのが正しい発音への近道です。
このブログでも何度も書いているように、発音記号は必ず学ぶべきものです。
何故なら、正しい音を学ぶことは、スピーキングだけではなく、リスニングにも役立つからです。
[関連記事]
・【初心者向け】ゼロから始める英語の発音の勉強法|発音を学ぶ理由
まとめ
AI技術の進化は留まるところを知らず、一昔前と比べて大きく変わっています。
Google翻訳の音声認識機能や YouTubeなどの字幕機能も、感心するぐらいです。
そして、この英語の音声入力はハマる人はハマると思います。
何故なら、ちゃんと認識されるようになってくると、どんどん楽しくなってくるからです。
ただ、やはり「人間同士」には勝てません。
そのため、今回紹介した勉強法は「一人でできる発音の確認」と捉えるのが良いと思います。
また、音声入力を使ってAIと会話をすることで、疑似英会話をすることもできます。
→「ChatGPT」で音声認識させて英会話の練習をする方法【Voice Control for ChatGPT の使い方】