What happened to の意味と2つのニュアンス
「what happened to ~」をそのまま訳すと「~に何が起こったの?」です。
しかし、これには「何が起こったの?」の意味を含みつつ、
・どうしたの?
・どうなったの?
という2つのニュアンスと使い方があります。
「どうしたの?」の what happened
この意味の使い方で有名な例文は、
「What happened to you?」
です。
意味は、相手が怪我をしていたり、どうにかなっている時の「どうしたの?」です。
具体的にする場合は、
What happened to your arm?
→腕どうしたの?
What happened to your hair?
→髪型どうした?
What happened to her voice?
→彼女の声どうした?
(声がガラガラの彼女に対して)
と言うこともできます。
これは「~に何が起こったの?」でも意味は通じます。
ドラマ『アウターバンクス』の例文
Yo, what happened to your face, dude?
その顔は?
友達の顔に傷がついていることに気付いた時のセリフです。
「どうなったの?」の what happened
少し意味が取りにくいのが、こちらの「どうなったの?」です。
これには「無くなった」や「どこ行った」のニュアンスが含まれます。
What happened to our plans?
→私たちの予定はどうなったの?
ここには「あの予定の話が全然進んでいないんだけど、無くなったの? どうすんの?」のニュアンスがあります。
その他の例文
What happened to my shoes?
→私の靴どこ行った?
直訳的には「靴が無くなるような何かが起こった?」で、あるはずの自分の靴が見当たらない状況です。
What happened to the nice weather?
→いい天気はどこ行った?
※いい天気ではなくなった
What happened to him coming?
→彼が来るのはどうなったの?
この文は「彼が来ると思っていたんだけど、彼はどうしたの?」のニュアンスになり、彼は来ていないことになります。
カジュアルな日本語で言うと「彼、来るんじゃなかったっけ?」に近いです。
What happened to coming home early today?
→今日早く帰って来るんじゃなかったっけ?
「早く帰って来る話はどうなったの?」や「早く帰って来る話は無くなったの?」のニュアンスです。
2つの意味が重なる場合
1つ目と2つ目の意味が重なる場合もあります。
What happened to my camera?
→私のカメラどうした?
この「どうした?」は、
・カメラに何が起こったのか(壊れたり傷が付いたりなど)
・カメラはどこに行ったのか
の2つの意味が取れるため、文脈で判断することになります。
この辺りは日本語の「どうした?」の使い方に似ています。
よって、「what happened to」には「~に何が起こったの?」の意味が根底にあると頭に入れつつ、日本語の「どうした」から意味を考える方が分かりやすいかもしれません。
まとめ
・「what happened to ~」の意味は「~に何が起こったの?」
・これは「~はどうしたの?」と「~はどうなったの?」の2つのニュアンスで使われる
・「~はどうなったの?」には「~が無くなった」と「~はどこ行った」のニュアンスがある点に注意