What is it that節の意味と強調構文
「What is it +that節」は、what の強調構文と呼ばれるものです。
意味は「~なのは何ですか?」で、普通の疑問文とは違い、Whatを強調させる文法です。
例えば、「What do you want to do today?(今日あなたは何をしたいですか?)」という普通の疑問文。
この What(何を)を強調させるとこうなります。
「What is it that you want to do today?」
日本語訳の違いはこうなります。
・What do you want to do today?
→今日あなたは何をしたいですか?
・What is it that you want to do today?
→今日あなたがしたいのは何ですか?
このように、「what(何)」を強調させるのが疑問詞の強調構文です。
日本語だと語順を入れ替えても内容は同じなため、日本語訳にすると大きな違いは無いように感じます。
が、英語は語順が大事な言語なので、このような語順にすることにより疑問詞を強調させることができます。
これは他の疑問詞(who,when,where,how,why)でも同じように作ることができます。
強調構文の構成(語順)は2パターンあります。
・疑問詞 is it that SV(主語+動詞)
・疑問詞 is it that V(動詞)
次は、疑問詞の強調構文の使い方を例文を交えながら見てみます。
疑問詞を使った強調構文の例文
・「When was it that you met him at the station?」
意味は「駅で彼に会ったのはいつだったっけ?」です。
「いつ~したの?」ではなく、「~したのはいつ?」と when を強調させています。
・「Who was it that invented the camera?」
意味は「カメラを発明したのは誰?」です。
普通の疑問文は「Who invented the camera?」の形です。
このように、主語が疑問詞の場合は「Who is(was) it that +動詞」の語順になります。
・「Who is it that said, "The die is cast."」
意味は「賽は投げられたと言ったのは誰だっけ?」です。
「Who is it」を前に出すことにより「~したのは誰?」と「誰」を強調しています。
※「賽は投げられた」は現在形
・「Where is it that you live?」
意味は「あなたが住んでいるのはどこ?」です。
「どこに」という場所を明確に聞きたい時、where が強調されます。
・「Why was it that he decided to go to college?」
意味は「彼が大学に行くと決めたのは何故ですか?」です。
whyを強調させることにより、「~する(した)のはいったいなぜか」という理由を強調させています。
・「How is it that Americans speak so quickly?」
意味は「アメリカ人がそんなに速く話すのはどのようにしてですか?」です。
Howの強調構文は日本語に訳すのが難しいのですが、「どのように」を強調させた文なので、その方法を問うています。
FF9の強調構文
「Garland, tell me… What is it that you want to accomplish?」
普通の疑問文は「What do you want to accomplish?」の形です。
この台詞は、その「何」を強調させた文で、「何を成し遂げたいか」ではなく「成し遂げたいことは何か」となっています。