英単語帳は少しずつレベルアップさせていくのが効率的です。
では、2冊目、3冊目に移行するタイミングはいつでしょうか。
結論から言うと、「現在使っているものをきちんと終わらせてから」です。
英単語帳の2冊目よりも1冊を仕上げる方が先
・初めて英単語帳というものを使う
・その単語帳を初めて使う
・覚えていない単語がまだ残っている
このような方は、すぐに2冊目に手を出してはいけません。
2冊目に移行するタイミングは、1冊目をキチンとやり終えてからです。
特に受験生でよくあるのが、「先に進むことに意識が向きすぎて、1冊目をやり終えていないのに2冊目に手を出す」です。
その結果、基礎が曖昧になり、その後の学習も非効率になってしまいます。
1冊目を終わらせる前に2冊目に移行するのは意味がない
何より、1冊目を完成させていない状態で2冊目に進んでも、意味がありません。
単語帳は単語を覚えるためのものなのに、単語を覚えていないのでは本末転倒です。
よって、まずは1冊を仕上げるという意識が大事であり、それによりその後の学習にも影響してきます。
1冊を完成させて初めて次へステップする土台になります。
これは「1冊の英単語帳を完璧にする使い方はメリットだらけ!」でも書いたように、1冊を仕上げることで様々なメリットが生まれます。
2冊同時並行は効率的か
以上のことから、新規の英単語帳を2冊同時並行するのはあまりおすすめはしません。
ただし、復習を兼ねた2冊または複数同時に使うのはおすすめです。
イメージとしては、「2冊目の単語帳+1冊目の復習」です。
何より、言語は使わないと忘れていくので、使い古した単語帳でも定期的に周回することでプラスになります。
そして、既に頭に入っている単語帳は負荷が軽く、簡単に周回できます。
また、同じ単語でも単語帳によって例文や用法が異なります。
そのような違う使われ方をしている単語を周回させることで、長期記憶に移行しやすくなります。
よって、既にやり終えた単語帳を含めて複数冊同時並行で行うのは効率的な勉強法の1つです。
単語帳のレベルを少しずらす
単語帳のレベルを1つずらしていくのがおすすめの使い方です。
例えば、同レベルの単語帳2冊ではなく、「中学英語の復習+新規の高校英語の単語帳の2冊」などです。
近いレベルの単語帳は被る単語も多いので、復習とレベルアップのバランスが良くなります。
1日に進める分量を決める
複数の単語帳を使うときは、1日にやる量を決めて、毎日行います。
例えば、「新規の単語帳を10ページ&復習用の単語帳を30ページを1日分」と決めたら、それを毎日やります。
または1日にどれくらいやれば1冊終わるかを逆算してもいいです。
英文法書を複数同時に使う勉強法
文法を学ぶ際、2冊の英文法書を同時に使うのもおすすめです。
これは1日に同じ単元をやるのではなく、1日(または2日)ずらします。
【1日目】
・文法書Aで時制を学ぶ
【2日目】
・文法書Aで助動詞を学ぶ
・文法書Bで時制を学ぶ
【3日目】
・文法書Aで受動態を学ぶ
・文法書Bで助動詞を学ぶ
・
・
このように、前日の復習を別の文法書で行う方法です。
メリットは、学んだ文法を別の例文で学べることと、2つの解説を読むことにより理解が深まることです。
特に総合英語は似たような構成で作られているので、同時並行も簡単にできます。
目的の違う教材を同時に使う勉強法
用途の違う教材をローテーションさせていく勉強法も幅広く学ぶことができます。
例えば、
・文法書
・フレーズ集
・TOEIC用教材
・英会話や独り言
・長文読解や多読
・発音練習
・洋画や海外ドラマ
など、目的の違う教材や勉強法を複数個、1日の学習ローテーションに組み込みます。
重要なポイントは、「この勉強は何の技能を伸ばすためにやっているか」を意識することです。
この勉強法のメリットは、英語の能力を全体的に底上げできる点です。
英語力というものは、それぞれの技能が絡み合っているので、様々な角度から勉強することで「英語力そのもの」を鍛えることができます。
まとめ
・まずは1冊目を仕上げることを意識
・新規の英単語帳2冊同時並行は非効率になる
・「復習+新規の単語帳」の複数同時並行はおすすめ
・文法を学ぶ際は2冊の文法書を使って学習と復習ローテもおすすめ
・目的の違う勉強法でローテを組んで英語力を全体的に上げる
英語力の底上げという点では「実際に使って効果があった8つのおすすめ英単語帳【初心者から日常会話まで】」の記事で紹介したような例文・英文形式だと、1冊で様々な使い方ができるので、用途別にローテに組み込みやすくなります。