turn to の4つの意味
「turn to」は、主に4つの意味で使われます。
・~に曲がる / ~の方を向く
・~を頼る
・~になる
・ページを開く
これらの使い方を例文を交えながら見ていきます。
~に曲がる
例えば、「turn to the right」なら「右に曲がる」となります。
At the end of the street, turn to the left.
→通りの突き当りで左に曲がってください。
When he turned to his right, his front wheel slipped on the wet pavement.
→右に曲がった時、濡れた歩道で前輪が滑りました。
(引用:速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 p58)
※「turned to his right」は、より具体的に「彼から見て右」を示す表現
これは自動詞「turn(曲がる)」+「to the right(右の方へ)」の組み合わせです。
~の方を向く
以上のことから、文脈によっては「turn to the right」は「右を向く」という意味にもなります。
When I turned to the right, I saw the building.
→右を向いた時、その建物が見えました。
また、 「turn to the right」は、口語では「turn right」と簡単に表現することも多いです。
~を頼る
「turn to」の後ろに名詞が置かれると、「~を頼る」という意味になります。
I always turn to my brother.
→私はいつも兄弟を頼ります。
Now that I've found that there's no one to turn to, I'll have to stand on my own two feet.
→誰も頼れる人がいないとわかったのだから、自分の力でやっていくしかない。
(引用:DUO3.0 例文75)
他にも、後ろにネガティブな文が続くと「悪い意味で頼る」のニュアンスになります。
She turned to drink following the death of her mother.
→彼女は母親の死後、お酒に頼るようになった。
何故「turn to = 頼る」になるのか
先述のように、「turn to」は「~の方へ向く」の意味があります。
そこから、イメージとしては「助けを求めてその人(や物)の方を向く」となります。
ポジティブとネガティブ両方のニュアンスを持つ理由も、そこから来ています。
~になる
「turn to +名詞」で「(主語が)~になる」という意味になり、言い換えると「change」です。
ただし、「change」よりも少し堅い表現になります。
また、物理的な変化だけではなく、心情など目に見えないものの変化を表すこともできます。
The water turned to ice.
→水が氷に変わりました。
Initial excitement turned to disappointment.
→最初の興奮が失望に変わりました。
ページを開く
例えば、授業が始まった時、先生が教科書を出して「72ページを開いて」と言います。
それを英語では「Turn to page 72.」になります。
「~の」と具体的にする場合は「Turn to page 34 of the textbook.(テキストの34ページを開いて)」と「of」が使われます。
まとめ
・「turn to +方向」で「~に曲がる / ~の方を向く」になり、文脈によっては「~の方を向く」になる
・口語では「turn right」のように簡潔な表現になることも多い
・「turn to+名詞」で「~を頼る」になり、ポジティブとネガティブ両方のニュアンスで使われる
・「turn to +名詞」で「(主語が)~になる」で、言い換えると「change」
・「turn to page ○○.」の形で「○○ページを開く」
・「~の」は「turn to page ○○ of ~」の形