・英語学習に挫折しそう
・いつまで勉強すればいいか先が見えない
・英語力が伸びている実感がない
・英語学習の行き詰まりを感じる
これらを感じた時、モチベーションも維持できなくなります。
結果、英語の勉強自体をやめてしまう……
これは英語学習あるあるです。
しかし、英語学習は自信と挫折の繰り返しであることと停滞期があることを理解すると、学習に対する意識も変わってきます。
英語学習は自信と挫折の繰り返し
難しめの単語も覚えてきた
↓
簡単な単語が思い出せなかった……
英語で言えることが増えてきた
↓
何でこんな簡単なことが言えなかった……
リスニングできるようになった気がする
↓
簡単な単語しかないのに全然聞き取れねぇ……
難しい文章も読めるようになってきた
↓
この文章はどう訳すの???
このように、「前よりもできるようになった実感」と「できなかったこと」が交互に現れてきます。
言い換えると、成功体験と失敗体験であり、「勉強したはずのものがアウトプットできなかった」です。
この「できなかった」が曲者で、できた実感よりも、できなかったことの方が頻繁に出てくると挫折する原因にもなってしまいます。
が、それは当たり前であると思っていれば、何てことはありません。
そして、勉強を続けている時の成長のイメージが現実と異なることも関係してきます。
英語力が伸びるイメージは現実と違う
次のグラフは英語力が成長していくイメージです。
英語学習の始めたてが0だとします。
学習時間と学習量に比例するように、英語力が赤い線のように右肩上がりで伸びていきます。
しかし、これはあくまで理想でありイメージです。
実際の成長はこちらです。
実際は伸びる時期と停滞する時期が交互に来ます。
停滞期こそ、行き詰まりを感じる時であり、挫折時期でもあります。
この停滞期は「プラトー期」と呼ばれるもので、用語があるくらい人間にとって当たり前のものです。
これは英語学習に限らず、筋トレやスポーツなどでも起こります。
その停滞期を乗り越えることで、人間の能力はもう一段階伸びていきます。
英語力が伸びない時期も継続する
英語力の伸び悩み時期は、何ヵ月も続く場合があります。
では、その期間はどうすれば良いのかというと、勉強を続けることです。
その状態でも継続していると、「気付いたらできるようになった感」が増す時が来ます。
私自身も何度も経験していることですが、それを言葉で説明するのは難しいです。
その「できるようになった感」が行き詰まりを打開(ブレイクスルー)できた印でもあります。
ブレイクスルーまでの時間は人によって異なりますが、数日や数週間ではなりません。
最低でも数ヵ月~半年以上は見ておく必要があります。
一度停滞期やブレイクスルーを経験すると、「今は停滞期なんだな」と思い、勉強を続けるモチベーションが失われにくくなるメリットが生まれます。
英語学習に挫折する人とその理由
・期待値が高すぎる
・教材のレベルが高すぎる
・何となく勉強を始める
・1日の分量を決めない
・時間が掛かることが分かっていない
・目標が曖昧
期待値が高すぎる
期待値を言い換えると、「英語ができるようになるまでの時間や努力を少なく見積もっている」です。
言語を習得するのはそれなりの時間と努力が必要です。
世の中には「1日○○分で英語が話せる」や「聞き流すだけで」系の教材があります。
これから英語学習を始める人の中には「そのぐらいで英語ができるようになる」という期待値が生まれてしまいます。
しかし、実際はそう簡単に英語ができるようにはなりません。
そうして「やったのにできなかった」経験が生まれ、英語学習をやめていくことになります。
特に初心者系の教材に多いのは、目を引いて買わせる目的もあります。
何故なら、「英語を学びたい」という学習意欲の高い人が多いからです。
が、既に言語を学んでいる人なら、簡単に言語習得ができないことは分かっているはずです。
筋トレ業界も同じ
実はそれと同じことが筋トレ・フィットネス・ダイエット業界にも起こっています。
「1日○○分やるだけで腹筋が割れる」や「○○するだけで痩せる / 脂肪が溶ける」のような文言です。
もちろん、運動ゼロよりは効果があります。
しかし、それだけで自分の理想の体を得ることはできません。
腹筋を割るには食事が大事ですし、何かしただけで痩せるなら、世の中の人は誰も苦労していません。
動画の再生数稼ぎのために誇大広告を出すのも問題になっています。
教材のレベルが高すぎる
陥りやすい罠の1つが教材のレベルが高すぎることです。
例えば、基礎がないのに英会話を始めたり、洋画・海外ドラマでの英語学習です。
ハッキリ言うと、それらはレベルが高すぎます。
英語学習のスタート地点は「基礎(発音記号・文法・単語)」です。
これからマラソンに挑戦しようとしている人が急に10キロも走れません。
まずは基礎体力を付けるところから始まり、1キロ、2キロと走れる距離を少しずつ伸ばして行って到達するのが10キロです。
英語学習もそれと同じです。
急に応用から始めてしまうと、負荷が高すぎて挫折してしまいます。
何となく英語の勉強を始める
何となく英語の勉強を始めると、何となくやらなくなって終わります。
この何となくとは、目標設定が曖昧だったり、1日の分量を決めなかったりを指します。
「英語を勉強して何をしたいか・どうなりたいか」を明確にし、1日にできる分量を決めて毎日継続する必要があります。
そうしないと、勉強自体が続きません。
英語学習には時間が掛かることを知らない
英語を会得するには時間が掛かることを知らない人がいます。
英語学習は一生学習とも言われるように、英語学習を始めることは線路が無限に続く列車に乗るようなものです。
厳しいことを言うと、「強い動機や意思がなく、時間も掛けずに英語ができるようになると本気で思っていますか?」。
世の中には「1日○○分で英語ができるようになる」系統の教材が溢れています。
英語を勉強している人ほど「それが出来たら苦労はしない」と思っているはずです。
時間をかけて試行錯誤するから英語ができるようになるのです。
英語学習や英会話の挫折率は8割以上
英語学習の挫折率は8割以上。
英会話に至っては9割以上と言われます。
つまり、英語を継続して学習できる人は、ほんの一握りです。
英語力が伸びた実感が無かろうが、停滞していようが、続けている時点で少数派です。
では、どうすれば継続してモチベーションの維持をしていくかというと、まずは目標設定を意識し、達成感を得ることです。
先述の「英語を勉強して何をしたいか・どうなりたいか」、「前よりもできるようになった実感」とブレイクスルーした時の「できるようになった感」です。
・英語学習のモチベーション維持・上昇させる方法は目標設定にあり!
英語力は目に見えない
筋トレを継続して行えば、成果が目に見えて現れます。
そして、その変化がモチベーションにも繋がります。
もし体の変化が無ければ停滞していることがハッキリします。
しかし、学力は目に見えません。
その「成果が目に見えない」のが挫折する原因の1つでもあります。
だからこそ、「できるようになった実感」を得るのが大事になってきます。
まとめ
・英語学習は自信と挫折が繰り返し起こる
・停滞期が起こるのは当たり前
・停滞しても継続が命
・停滞した後にブレイクスルーが起こる
・英語を学ぶのは時間が掛かる
・挫折率は8割以上
・モチベ維持には目標とできた実感が大事
【英語学習とは何か】