英文法の効率的な勉強法と短期間でマスターする方法|「英文法を終わらせる」とは何か

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英語は語順で意味が決まる言語

 

英語は単語を決まった順番に並べることで意味が通じるようになる言語です。

 

 

そして、どのように並べるかを決めるのが文法の役割です。

 

 

つまり、英文法とは英語のルールであり、文法の勉強とはルールを学ぶことを意味します。

 

 

 

以上のことは「英文法の重要性と必要性。文法とは何かを知れば文法の役割も分かる」の記事でより詳しく解説しています。

 

 

英文法は何から勉強すべき?

 

英文法の勉強で一番最初にやるべきことは「理解」です。

 

学習の流れ

 

文法の使い方(ルール)を理解

実際の使い方を例文で学ぶ

その文法を使った文を作る

 

 

まずは文法の基本的なルールを学び、理解します。

 

そして、その文法が使われている例文で実際の使い方を学び、自分でも文を作ってみます。

 

 

文法を学ぶ際に意識するポイントは「何故この文はこうなっているのか」です。

 

文の構造(ルール)を理解し説明する

 

2つのポイント

 

その文法が何を表しているのかを理解

 

語順を理解

 

 

現在形とは何を表すか、完了形はどういう意味があり現在形とは何が違うか。

 

現在進行形は何を表し、過去進行形とは何が違うか。

 

代名詞や無生物主語とは何か。

 

not と no の違いは何で、no はどこに置かれるか。

 

 

このように、「この文法は何を表しているのかを説明できるか」が意識するポイントの1つです。

 

語順の意識

 

もう1つは語順です。

 

 

例えば、「I heard my cell phone ring.」という文。

 

 

どうして単語がこの順番に並ぶと「携帯が鳴るのが聞こえた」という意味になるのでしょうか。

 

 

 

答えは「"hear + 目的語 + 動詞の原形"の形で、"目的語が~するのが聞こえる"という意味になるから」です。

 

 

 

もう1つ例を上げてみます。

 

例文

She began to discuss the problem with her boss.

 

→彼女は上司とその問題について話し始めた。

 

「その問題について」なのに「discuss about the problem」にならないのは何故でしょうか。

 

 

 

答えは「discuss は他動詞で前置詞が付かないから」です。

 

 

 

このように、最初は文法の理解と語順を意識します。

 

 

例文とは、その文法の使い方の実例です。

 

 

 

様々な例文に触れていると、だんだんと文法を意識せずに英文を理解できるようになっていきます。

 

文法解説と例文を読み、分からなければ別途インターネットなどで調べてもいいです。

 

 

一番非効率なのは、分からないまま次に進むことです。

 

オリジナルの文を作ってみる

 

ルールと使い方を学んだあとは、自分でもその文法を使った文を作ってみます

 

 

難しければ、最初は英文法書に載っている例文を改変するのがおすすめです。

 

 

 

例えば、「I like basketball.」という例文が載っていたとします。

 

 

その「basketball」の部分を自分が好きなものに変えたり、否定文にしたり、疑問文にしたり、主語を変えたり。

 

 

スピーキングも鍛えたい場合は、その作った文を何度も口から出し、スムーズに言えるようになるまで練習します。

 

文法問題は理解度をはかり深めるもの

 

更に文法知識を深めたい場合は別冊の問題集を解きます。

 

 

問題を解く目的は2つあります。

 

 

1つは文法の理解度の確認で、これはテストも含まれます。

 

2つ目は「理解したつもり」を「理解した」にするためです。

 

 

 

理解したつもりだったけど、実際に問題を解いてみたら全然分からないというパターンも往々にしてあります。

 

それをなくすのが問題を使った練習です。

 

 

 

特に受験生やTOEICなど、特定の試験を受ける場合は別冊の問題集で知識を深めることが必要になってきます。

 

 

ポイント

 

・解説を読んでルールを理解

 

・例文を見て、なぜこの単語がこの順番に並んでいるかを理解

 

・自分でも文を作ってみる

 

・分からなければ理解できるまで別途調べる

 

・文法問題は理解度の確認と知識の補強

 

・特定の試験を受ける場合は問題集を使う必要がある

 

 

「英文法を終わらせる」とはどういうことか

 

2ステップ

1.「その文法がどういうものかを説明できること

 

2.「その文法を使って自由に文章を作れること

 

この2ステップを全単元でできるようになった時、「英文法を終わらせた」と言うことができます

 

 

そこに至るまでの勉強法は基本的に同じですが、「理解」よりも「使える(アウトプット)」に学習の重心が移ります

 

 

英文法マスターへの道

 

文法の説明を読んで理解する

文法の使い方を説明できるかどうかを意識

その文法を使った文を作る

スムーズに言えるようになるまで繰り返す

 

 

英文法を暗記するのではない

 

英文法の学習は暗記ではありません

 

 

先述のように、まずは「理解」があります。

 

 

その後に例文を作成し、使えるようにする段階があります。

 

 

言い換えると「理解(インプット)したものを、例文としてアウトプット」です。

 

 

 

よって、英文法の覚え方は、文法そのものを覚えるのではなく、その文法が使われている文章を覚えることです。

 

 

 

いつも例文・英文・会話形式の英単語帳をおすすめしている理由もそこにあります。

 

 

総合英語の使い方と勉強法

 

総合英語の良いところは、体系的にまとまっているため「文法を学ぶ3つの流れ」が自然にできることです。

 

 

そのおすすめの使い方は、周回と例文の英訳です。

 

1周目は理解重視

 

1周目は理解重視で通読します。

 

 

気になる箇所やスピーキングで使えそうな例文があれば、その都度チェックしていきます。

 

2週目以降は「説明」と「文を作る」

 

2週目以降は先述の「理解する→説明してみる→文を作ってみる」の流れで行います。

 

 

周回する理由は、触れる回数が増えることで長期的な記憶になるからです。

 

 

 

また、例文の日本語訳を見て、英語に訳してみるのもおすすめです。

 

 

その際、学んだ文法を意識しつつ英訳します。

 

ただ英訳するのと、文法を意識しての英訳では、記憶の定着率が変わってきます。

 

 

この英訳は1周目からやってもいいのですが、最初は負荷が高いので、2周目以降でもいいです。

 

 

ポイント

 

・1周目は理解重視

 

・2週目以降は「理解→説明→文作成(→音読)」

 

・1回で仕上げるのではなく何周もするイメージ

 

・例文を日本語から英訳してみるのもおすすめ

 

文法学習のローテーションの例

 

私は英文法の学習は1日1単元を毎日やっていました。

 

 

一般的な英文法書は20単元前後に分けられているので、1ヵ月掛からずに終わります。

 

もし決まった期間で終わらせたい場合は逆算して1日の分量を決めます。

 

 

 

また、2周目は1日2単元、3周目は1日3単元と進めることもできます。

 

 

何故なら、周回するほど理解が進み、楽に終わらせることができるようになるからです。

 

 

 

それに、覚えた箇所が増えれば、分からない部分に付箋などを付けてチェックした部分だけを周回すればいいだけです。

 

 

チェックしたものだけなら1日1冊単位で終わらせることができます。

 

 

まとめ

 

学習の基本の流れ

・英文法の学習はまずは理解

 

・理解したものを説明できるようにする

 

・実例(例文)で使い方を学びながら、自分でも文を作ってみる

 

 

英文法を暗記するのではなく文を暗記し、応用させて使える(英作文やスピーキングできる)ようにします。

 

 

自分で文を作成してのアウトプットを続けると、文法を意識せず使えるようになるからです。

 

 

 

英文法は1回で完璧にしようとせず、1日に決まった分だけ学習しながら周回します。

 

特定の試験対策として問題集は必要です。

 

 

 

英文法の参考書は関しては「【超初心者~中級者向け】おすすめ総合英語と英文法書10選」も合わせてご覧ください。