・英語の多読や小説を読みたいけど、どんな本を選べばいいのか分からない
・内容のあるものを読みたい
・本のレベルを知りたい
このような方におすすめなのが「ラダーシリーズ」です。
ラダーシリーズの特徴
「ラダー」とは「ladder(はしご)」です。
梯子のように、段階を踏んで英語のレベルを上げていけるのがラダーシリーズの特徴になります。
そして、もう1つ特徴があります。
それは、「辞書不要」というところです。
巻末に、本に使われている単語がabc順に全て載っています(発音記号は無し)。
そのため、意味を調べるためにわざわざ本を閉じる必要がありません。
それと、つまづきやすいのは、人名・地名などの固有名詞や、難しい専門用語です。
もちろんそれらも載っているため、小説を読む流れが滞ることもありません。
このラダーシリーズはジャンルも幅広く、好きなものを選ぶことができます。
もし気になるものが無ければ、短編集がおすすめです(後述します)。
また、本の厚さや値段は少しバラツキがあります(大体1000円前後)。
ちなみに800円(定価)のシャーロック・ホームズの冒険はこのくらいのサイズです。
(総単語数20350語、127ページ)
総合英語シリーズと比べても小ぶりなので、持ち運びにも便利です。
ラダーシリーズのレベル比較
ラダーシリーズは大きく分けて5つのレベルがあります。
レベル1 1000語 TOEIC300~400 英検4級 iTEP0.0~1.0
レベル2 1300語 TOEIC400~500 英検3級 iTEP1.0~2.0
レベル3 1600語 TOEIC500~600 英検準2級 iTEP2.0~3.0
レベル4 2000語 TOEIC600~700 英検2級 iTEP3.0~4.0
レベル5 制限無 TOEIC700~ 英検準1級 iTEP4.0~
<使用語彙>
レベル1: 中学校で学習する単語 約1000語
レベル2: レベル1の単語+使用頻度の高い単語 約300語
レベル3: レベル1の単語+使用頻度の高い単語 約600語
レベル4: レベル1の単語+使用頻度の高い単語 約1000語
レベル5: 語彙制限なし
レベル1~2は中学英語の知識があれば読むことができます。
レベル3からは文章が複雑になってくるため、中学英単語に加え、ある程度の文法知識も必要になってきます。
※レベル3以上は中学校レベル外の単語のみ巻末に載っています。
ラダーシリーズの選び方とおすすめ
多読は、ある程度流して読めるレベルの本が効果的です。
辞書がなければ読めない内容を多読の教材にしても、効果がありません。
多読は暗記や精読ではなく、「英語に対する慣れ」の練習と言えるからです。
そのことを踏まえつつ、上記の表から、自分のレベルに合ったものを選びます。
初めて英語の小説を読む場合は、少し簡単だと思えるレベルがちょうど良いと思います。
また、最初のうちは1冊を何週もするのがおすすめです。
そして、自分が興味のある本を選びます。
全く興味がない題材では、そもそも読み続けることが負担になります。
途中で投げ出してしまうかもしれません。
もし興味を引かれるものがない場合、おすすめなのが短編集です。
1冊の中に複数のお話が入っているため、1話が短く、色々な物語が楽しめます。
それに、どこかで見聞きした物語も多く、頭に入りやすくなります。
短編集には主にこのようなものがあります。