・効果的な多読の方法
・英語の多読の効果
・英語多読におすすめのシリーズ
・多読をする際の注意点
英語多読とは「英語の本をたくさん読むこと」。
それは間違いありません。
しかし、闇雲に読んでは効果が薄くなります。
それどころか、負担になる可能性すらあります。
そうならないように、多読のコツと注意点を押さえておく必要があります。
英語の多読とは英語に慣れること
英語の多読は、
・英語を読んで英語のまま理解できるレベル
・辞書をほとんど使わないレベル
・読むことが負担にならないレベル
の本を読んでいくことです。
あくまで「英語の文章をたくさん読んで英語に慣れる」ことにあります。
暗記や精読ではなく、慣れの練習とも言えます。
よって、受験や試験のような難しい題材を選ぶ必要はありません。
最初は少し簡単だと思えるものから始めて、頭を英語(英文)に慣れさせていきます。
英文に慣れることにより、文章の読み方のコツや、英語特有の言い回しの知識などが蓄積していきます。
また、色々な本を読んでいると、同じ表現に出くわすことがあります。
そのように、別の場所で何度も出会うことにより、長期記憶にもなっていきます。
つまり、多読の効果は以下の4つになります。
・英語に対する慣れ
・同じ単語や表現に出会うことによる語彙力UPと長期記憶化
・単語のニュアンスが分かる(感じられる)ようになる
・リーディング能力UP
多読学習の始め方
最初の1冊は、少し簡単だと思えるところから始めるのが最適です。
そして、自分の興味のある本を選びます。
多読を続けるコツは「楽しみながら英語の勉強」にあります。
その際、後述するおすすめ書籍のように、レベルや使用語彙数が分かる本から始めると、
「この本は簡単だったからレベルを上げよう」
「この本は難しかったからレベルを下げよう」
など、調整がしやすくなります。
まずは1冊を何周もする
最初は色々な本に手を出すよりも、まずは1冊を何週もするのが良いです。
2週、3週と読んでいくと、読む速度も上がり、曖昧だった文章の意味が自然と取れるようになってきます。
その時、気になった表現や単語を抜き出していくのもおすすめです。
そのようにして、様々な本を読みながら、少しずつ本のレベルを上げていきます。
多読におすすめな書籍
英語初心者や子供は絵本から始めます。
ある程度英語の勉強しているなら、簡単な小説などから始めるのが良いと思います。
しかし、どの本がどのレベルなのか、目安が分かり難いです。
そこで、目安が付いているシリーズがおすすめです。
「Step into Reading」と「I Can Read!」
1つ目は「Step into Reading」と「I Can Read!」というシリーズです。
これは日本でいう絵本になります。
本当に様々な種類があるので、表紙を見るだけでも楽しく、日本でも見たことのある本も多いです。
いくつか例を挙げると、
など、たくさんあります。
→Amazonで Step into Reading シリーズを見る
「ラダーシリーズ」
2つ目は「ラダーシリーズ」という書籍です。
この書籍は、各本にレベルが提示されており、ラダー(梯子)のように、1つずつレベルを上げていくことができます。
ラダーシリーズの詳細はこちらをご参照ください。
多読の前提と注意点
1つ注意点があります。
多読の前提として、必要最低限の文法知識(中学~総合英語レベル)はあった方が良いです。
簡単な絵本レベルでも、中学校で習うような文法が出てくることがあります。
そして何より、文の構造を理解して、正しく意味を取れる状態で多読することで、より効果的になります。
だからこそ、少し簡単なレベル~現在の自分のレベルに合った本を選ぶのが最適になります。
多読は長いスパンの練習
先述したように、負荷が掛からない簡単な所から始めて、少しずつ英語に慣れさせていきます。
多読は試験勉強や長文読解ではありません。
ある意味、長いスパンを見据えた、基礎トレーニングの勉強と言えます。
まとめ
・多読とは英語に慣れる練習
・大きな負荷にならないレベルの本を読む
・1冊を何周もする
・気になった表現や単語を抜き出すのもおすすめ
・最低限の文法の知識は必要
・即効性ではなく基礎トレーニングの類