・英単語やフレーズを文脈で覚えられる
・テーマ別、ジャンル別に学べる
・実際に使える英語を学べる
・英語の能力を総合的に上げられる
・様々な使い方ができる
本シリーズは「文脈主義」と「テーマ別主義」に基づいて作成されています。
簡単に言うと「様々なテーマや形式の英文の中に、重要語彙やフレーズが盛り込まれてる構成」です。
それにより、単語がどんな文脈でどのように使われるか、どんな単語と関連性があるのかを同時に学ぶ事ができ、暗記する価値のある英文になっています。
・単語を覚えつつ、スピーキングやリスニングの練習もしたい
・会話で使えるフレーズを覚えたい
・初心者向けから段階的に学びたい
・1冊で色々学べる本が欲しい
・受験英語から脱却したい
・実用的な英語を学びたい
以上により、受験英語のその先を見据えた、実際に使える英語の学習、そして英語の能力を総合的に上げることができる教材となっています。
この記事では、速読速聴・英単語シリーズのレベルや内容比較、使い方や勉強法を紹介しています。
※バージョンによって大幅な改定がなされているため、改定ポイントも載せています。
- 速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3
- 速読速聴・英単語 Daily1500 ver.3
- 速読速聴・英単語 Core1900 ver.5
- 速読速聴・英単語 Opinion1100 ver.2
- 速読速聴・英単語 Advanced 1100 ver.5
- 速読速聴・英単語 Business 1200 ver.2
- TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800 ver.2
- TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 GLOBAL 900 ver.2
- まとめ
- 速読速聴・英単語シリーズの使い方と勉強法
- 最後に
速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3
Basic2400は中学~高校初級の単語・熟語が2400語(単語1900+熟語500)掲載されています。
・TOEIC500点台
・英検3級
レベル的には中学英語の総復習ができる初級編です。
よって、中学生の英単語帳としてだけではなく、英語学習のやり直しまでカバーしています。
英語音声は序盤パートはゆっくり再生され、後半になるにつれて通常速度に近づいていきます。
そのため、リスニング初心者でも安心して取り組むことができます。
他にも体のパーツ、動物、虫、花、病名、電化製品などが簡単にまとめられているのもポイントです。
英語を「使う」のはこのレベルからスタート
Basic2400は英語のレベルとしては簡単ではあります。
しかし、「実際に英語を使う」という視点で見ると、スピーキングにおいてこのレベルでもなかなか言葉が出てこずに苦戦する方も多いです。
よって、スピーキングを伸ばしたい方にとっても有用な本になっています。
日本語訳を見て英語に訳すトレーニングをするのもおすすめの使い方です。
ver.3 改訂のポイント
(1) Part 1(中学英語)の英文をすべて新しく書き下ろしました。
英文で使用する文法にも配慮し、より読みやすくおもしろい英文になっています。
(2) 中学の検定教科書を改めて分析し、掲載単語を一部見直しました。
(3) レイアウトデザインをさらに見やすくリニューアルしました。
(内容紹介より引用)
速読速聴・英単語 Daily1500 ver.3
Daily1500は、Basic2400よりレベルの上がった1500語(単語1200+熟語300)掲載されています。
Basic2400とCore1900の間に位置する初中級になります。
・TOEIC500~700点
・英検2級
日常的な11のトピック(日常生活、旅行、ショッピング、食事・料理、スポーツ、健康・癒し、音楽・アート、サイエンスなど)に分かれています。
その中に、メール、会話、webサイト、広告、記事などの文章形式を盛りむことにより、多様な英文になっています。
英単語帳としての単語レベルは一般的なものです。
が、こちらも「実際に使う」という点においては、このレベルの文章を自由に英訳⇔日本語訳ができたり、応用できるようになれば、日常生活ではあまり困らなくなるはずです。
また、Daily1500の音声は最初からナチュラルスピードで、Basic2400のリスニングが比較的簡単に思えた人でも、リスニングが難しく感じるかもしれません。
それだけに、この1冊を突破できれば、その分英語の能力が飛躍的に上がることになります。
「Basic2400+Daily1500」をマスターすることが一つの区切りです。
ver.3改訂のポイント
(1)章構成を再編し、英文の約40%を新しいものに差し替えました。
(2)コミュニケーションに役立つように、各章にストーリー仕立ての英文を取り入れました。
(3)学習した単語を復習するページ(Review)を各章末に掲載しました。
(4)学習しやすいように、レイアウトデザインをリニューアルしました。
(内容紹介より)
速読速聴・英単語 Core1900 ver.5
Core1900の単語数は1900語(単語1400+熟語500)掲載されています。
・TOEIC600~800点
・英検2級~準1級
本書は中級に位置しています。
・前半は News Articles という130語前後の英文(全64本)
・後半は Short Passages という20~50語前後の短文(全25UNIT)
この2パート構成になっています。
前半パートの音声は通常速度とスローの2種類あります。
後半パートの30ある会話文は、実際の会話スピードに慣れるために効果的です。
何故なら、英文パートのリスニングが割とできたとしても、会話パートのリスニングは意外と難しいと感じるからです。
しかしその分、リスニング力は確実に上がります。
coreの意味
Coreとは、英字新聞、インターネットの英語、英語放送を理解するためのコア・ボキャブラリー(現代英語の中核)から取られています。
つまり、ネイティブレベルに必須の一般的な基礎語彙が学べます。
このCore1900は上級者へ向かうための架け橋であり、1つの壁でもあります。
それだけに、Core1900をマスターできれば、相当な実力が付いたと言っていいと思います。
ver.5 改訂のポイント
1. Part Iの英文の7割以上を刷新。
2. CEFRのB2レベルを中心に重要語を選定。
3. Part IのQuizを英文Quizにレベルアップ。
4. スラッシュと読み下し訳をなくし、英文のかたまりをとらえながら読み、自然な通常訳の中で見出し語の意味を確認できるように変更。
5. 時事コラム及びTOEIC 重要度マークを更新。
(内容紹介より)
速読速聴・英単語 Opinion1100 ver.2
Opinion1100は1100語(キーフレーズ250+単熟語850)掲載されています。
レベルはCore1900と同じ中級です。
しかし、こちらは Opinion の名の通り、英語で自分の意見を述べる時の助けとなるキーフレーズが学べます。
よって、全体的にアウトプットすることに重点が置かれた作りになっています。
そのため、どちらかというと英作文やスピーキング、英語でのプレゼンのための英単語帳という立ち位置です。
また、英文やリスニングのレベルが高めになっており、Core1900で学習できるレベルでないと、満足に学習することが難しい内容になっています。
逆に、このレベルを使いこなせれば、日常で困らないどころか、相当な英語レベルに達していることになります。
出版社による設定はCore1900と同じ(TOEIC600~800点、英検2級~準1級)ですが、英検1級を目指すテキストとして使うこともできるレベルです。
ver.2 改訂のポイント
1.初中級レベルのPart 1と中級レベルのPart 2の2部構成に。
2.掲載英文をほぼ一新。
3.見出し語として,単語・熟語に加えて,意見を述べる際に役立つキーフレーズをピックアップ。
4.キーフレーズを使いこなし,意見を述べる練習をするページ(Key Phrases & Practice)を掲載。
(内容紹介より)
速読速聴・英単語 Advanced 1100 ver.5
Advanced1100は1100語(単語950+熟語150)掲載されています。
・TOEIC900点台
・英検1級を目指す方
Advanced1100は速読速聴・英単語シリーズの中で一番の高難度である上級に君臨しています。
語彙レベル、文法レベル、記事全体のレベルが高く、文字通りシリーズ最後の砦です。
トピックは政治・医療・歴史・文化・国際・SNSなど幅広く、英文は新聞や専門誌からの出典と、ネイティブによる書き下ろしで構成されています。
他のシリーズと比べて分厚く、情報量も多くなっています。
それにより、リーディング教材としても使うことができます。
そして何より、1冊でこのレベルの英文を使った様々な学習(語彙・リスニング・リーディングなど)ができる教材はあまり多くありません。
よって、上級者を目指す方、または上級者の確認教材として最適な教材でもあります。
※音声はCDから無料ダウンロード式になりました。
改訂ポイント:その1「英文と語彙を見直し、上級者にさらにふさわしい内容に!」
英文の50%を新しいものに入れ替え、「歴史・文化」の章を新たに加えました。
また、 上級レベルによりふさわしい内容になるよう従来の内容を見直し、36%の見出し語を入れ替えました。
改訂ポイント:その2「英英定義を増やし、レビューテスト(章末問題)を新設!」
理解度とアウトプット力向上のため、見出し語の英英定義をより充実させました。
さらに、知識を整理しながら学習を進められるよう全3回のレビューテスト(章末問題)を新設しました
改訂ポイント:その3「長文の音声と、単語の読み上げ音声をウェブサイトで提供!」
長文はナチュラルスピードで読まれていますので、速読やリスニングのトレーニングなどにご活用いただけます。
(内容紹介より)
速読速聴・英単語 Business 1200 ver.2
Business 1200は1200語(単語1120+熟語80)掲載されています。
・TOEIC700~900点
・英検準1級~1級
中上級に位置付けされています。
Business 1200はその名の通り、経済、経営、財政、金融、会計、マーケティングなど、ビジネス用語をメインにした英単語帳です。
注意点は、それらについてある程度の予備知識がないと厳しい、という点です。
そのため、使い手を選ぶ本になっています。
一応、専門用語の解説が付いている部分はありますが、あくまでも補助程度です。
しばらく改訂版が出ていませんでしたが、2021年3月15日に「速読速聴・英単語 Business 1200 ver.2」が発売されました。
TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800 ver.2
STANDARD 1800は速読速聴・英単語シリーズのTOEIC対策版です。
収録語数は1800語(単語1600+熟語200)。
内容はTOEIC500~700点台を目指す方に設定されています。
TOEICの試験形式の英文124本の中に基礎~中級の語彙が含まれており、音声もアメリカ人、カナダ人、イギリス人、オーストラリア人が担当しています。
TOEICを初めて受ける方から使うことのできる内容になっています。
また、「TOEIC Tips」という、TOEICの試験だけではなくビジネスにも役立つミニ情報が盛り込まれています。
そのため、TOEICの雰囲気を掴むのにも最適です。
ただし、他のTOEIC用教材と比べて、ガチガチのTOEIC特化というよりも、TOEICを含む幅広い英語を学ぶ教材という印象です。
しかしその分、他のシリーズと同様に、長文を読む読解力、リスニング、スピーキング、ライティング、ビジネス英会話など、様々な用途で使えるメリットがあります。
よって、いつかTOEICを受けることを見据えつつ、ビジネス寄りの英語を総合的に学ぶ場合にはおすすめの教材です。
旧版との大きな違いはミニ模試が追加されたことです。
音声は無料ダウンロード形式です。
ver.2 改訂のポイント
1. 英文を通して重要語を学ぶPart Iとミニ模試に取り組むPart IIの2部構成に。
2 .新形式問題に対応し、第1部の英文の約20%を刷新。
3. 見出し語を約10%差し替え。
4. TOEIC L&R・S&Wテストのミニ模試を追加。
5. 長文に加えて、単語読み上げの音声も特設サイトで提供。
(内容紹介より)
TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 GLOBAL 900 ver.2
GLOBAL 900はSTANDARD 1800の1つ上のレベルに位置します。
目安は「TOEIC800点~」に設定されています。
収録語数数は900語(単語700+熟語200)。
こちらも STANDARD 1800と方向性は同じです。
1800が学びやすかった方や、上級を目指す方の補強として使うことができます。
その他のTOEIC教材はこちらをご覧ください。
→TOEIC初心者おすすめ参考書と勉強法。最初にやるべき対策とTOEIC用教材の選び方
ver.2 改訂のポイント
1. 英文を通して重要語を学ぶPart Iと,ミニ模試に取り組むPart IIの2部構成に。
2. 新形式問題に対応し、Part Iの掲載英文の25 %を刷新。
3. 見出し語を約18%差し替え。4. TOEIC L&R・S&Wテストのミニ模試を追加。
5. 長文に加えて、単語読み上げの音声も特設サイトで提供。
(内容紹介より)
まとめ
以上、シリーズの特徴を見てきました。
レベル幅が広く、英語学習を始めたい方、やり直したい方、英語のレベルを上げたい中級者以上の方まで使えます。
いずれも、実際に使える英語を身に付けるための総合学習教材として最適です。
また、様々な使い方ができるだけに、自分の上げたい能力に絞った使い方ができます。
テーマを絞った姉妹シリーズも発売されています。
・新テイストの英単語帳「Issue 環境編 800」の特徴【レビュー】
次は具体的な勉強法を見ていきます。
速読速聴・英単語シリーズの使い方と勉強法
全てに共通する勉強法は、リスニングと精読と音読(と余裕があればシャドーイング)です。
・英文を見ずに3回音声を聞く
↓
・英文を見ながら音声を聞く
・聞き取れなかった部分や意味が理解できなかった文を確認する
↓
・単語の意味や文法を確認しながら精読
・単語の暗記
↓
・英文を音読する
・できるだけ音声と同じようなリズムや発音で音読してみる
↓
・英文を見ずに音声を聞く
↓
・全体を聞き取れて意味が取れるようになったら次のパートへ
このような流れです。
単語を暗記する際は、その単語だけではなく、文ごと覚えるようにします。
そうすることで使い方も覚えることができ、アウトプットもしやすくなります。
なかなか聞き取れない部分は、その1文だけ何度でも聞きなおします。
もし余裕があれば、
・英文を見ながら音声を流し、音声をコピーするように音読する(シャドーイング)
↓
・言えない部分があれば、区切って練習する
↓
・全体を通して言えるようになるまで練習する
という練習を行います。
音声と真似して音読することは、英文独特のリズムや発音を学ぶ事に繋がります。
それにより、リスニング・スピーキングの能力も上げることができます。
なかなか言えない英文は、その部分を抜き出して何度も口に出します。
ポイントは1回で覚えようとしないこと
最初から全てをやろうとすると負荷が大きいため、精読、リスニング、音読などを分割して行っても問題ありません。
1週目は「音声を聞く→精読&単語暗記→音声を聞く→次に行く」と軽く進んでいき、2週目、3週目に音読やシャドーイングなどを混ぜていってもいいです。
ポイントは「1回でマスターしようとしない」ことです。
何週も何週もして頭に刷り込んでいきます。
英文を抜き出して英作の材料にする
「この英文はスピーキングや英作文に使えそう」と思ったら、ノートなどに抜き出すのもおすすめです。
本に付箋を貼ったり、線を引くのでもいいです。
こららはスピーキングや英作文をする際の引き出しにもなります。
他にも、日本語訳を見て英文を答えるトレーニングもおススメです。
※全文を日本語訳するのではなく、英作文やスピーキングで使えそうなモノを抜粋
最後に
これまで見てきたように、本書は様々な使い方ができます。
それにより、英語力を全体的に上げることが可能になっています。
それを段階的にできるのが、速読速聴・英単語シリーズの特徴です。
1つ注意点を上げるとすると、少なくとも基本レベルの文法知識が求められる点です。
あくまで英単語帳という枠組みなので、文法の細かい解説はありません。
よって、文法の知識が曖昧な場合は英文の構造で詰まる可能性があります。
その場合は文法の知識が足りていないということなので、別途文法も並行して学んでいきます。