「ドア・ツー・ドア」の意味と使い方
「ドア・ツー・ドア」「ドア・トゥー・ドア」「ドアtoドア」などと表記される言葉があります。
日本語では主に「戸口から戸口まで」という意味で使われています。
・荷物などを送り主(の戸口)から受取人の玄関まで運ぶ
(依頼主の所に荷物を取りに行き、送り先に荷物を届けるドア・ツー・ドアの配送(輸送)サービス)
・家の玄関を出てから目的地(の戸口)までの所要時間
(家から会社までドア・ツー・ドアで1時間)
・電車などの交通機関で大きな乗り換えなしで行ける
(1つのホームで乗り換えができるなど)
・タクシーで玄関から目的地(の戸口)まで送り届ける
(観光専用タクシーサービスなど)
このように日本語では「ドアからドア」が主な意味になっています。
この「ドア・ツー・ドア」は英語の「door-to-door」から来ています。
そのため、完全な和製英語ではありません。
しかし、意味と使い方は日本語と英語で少し異なるので、注意が必要な言葉です。
英語の「door-to-door」の意味と使い方
英語の「door-to-door」の意味は2つです。
・戸別訪問(一軒ごとに)
・出発地から目的地まで(イギリス英語)
これが主な意味になります。
日本語の意味と使い方とは当たらずとも遠からずという感じです。
ただ、日本語では「戸別訪問」や「一軒ごと」という意味ではほぼ使われていないように思います。
「戸別訪問」「一軒ごと」という意味の「door-to-door」
英語では「戸別訪問」や「一軒ごと」という意味の「door-to-door」をよく見かけます。
例えば「door-to-door sales」。
これは「一軒ごとに訪問して販売する」、つまり「訪問販売」を意味します。
または「go (from) door-to-door」の形で「一軒一軒訪ねる」と、自動詞的に使われます。
ハロウィンで「Trick or Treat」と言いながら子供たちが家々を訪ねまわるのも go door-to-door です。
They decorated houses and went door-to-door for candy.
→彼らは家を飾り、キャンディーのために一軒一軒訪ねました。
The police went door-to-door to 30 homes telling residents to evacuate.
→警察は30の家を一軒一軒回って避難を呼びかけた。
The troops went door-to-door searching for survivors.
→兵士たちは生存者を探すために一軒一軒回った。
They went from door to door handing out food supplies.
→彼らは食料を配るために家々を回った。
Will your child go door-to-door this year?
→今年、あなたの子供は家々を回りますか?
How do you feel about trick-or-treating during the pandemic? Will your child go door-to-door this year? https://t.co/gOeaXh79Wb
— WCBD News 2 (@WCBD) September 22, 2020
出発地から目的地を意味する「door-to-door」
「出発地から目的地まで」という意味の「door-to-door」は、日本語とだいたい同じです。
ただし、英語だと「from door-to-door」の形になり、副詞的に使われます。
これはイギリス英語なので、主にイギリス英語圏で使われます。
It took him 9 hours from door-to-door.
→彼は出発してから目的地に着くまで9時間掛かった。
I can go straight from door-to-door.
→私はここ(出発地)から目的地までまっすぐ行けます。
We are required to wear masks from door-to-door.
→私たちは道すがらマスクの着用を必要とされる。
まとめ
・日本での基本的な意味は「戸口から戸口まで」
・ 自宅から目的地までの所要時間
・英語は「戸別訪問」や「戸別に(一軒一軒)」
・「from door-to-door」という形で「出発地から目的地まで(イギリス英語)」