英語を習得するにはリスニングを2000時間から3000時間する必要がある理由とその意味

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英語を習得するまでに必要なリスニングの時間は「2000~3000時間」と言われます。

 

 

これは赤ちゃんが言語を習得する時も同様で、母語を理解できるようになるまでに2000時間は必要と言われています。

 

 

もちろん、赤ちゃんは机の上で勉強はしません。

 

赤ちゃんはひたすら聞くことで母国語を会得していきます。

 

 

そこから、英語圏以外では、赤ちゃんの時期から英語を聞かせる教育も行われています。

 

 

仮に0歳から1日1時間英語を聞かせた場合、6歳になる頃に2000時間に到達します。

 

もう少し遅く始めても、小学校のうちに終わります。

 

 

 

それと同じように、大人になってから第二言語を習得する場合にも「ひたすら聞く」、つまり「膨大な量のインプット」が必要であり、それが効果的でもあります。

 

 

しかし、日本人英語学習者は圧倒的にこのインプットが足りていない場合が多いです。

 

 

 

リスニングを2000時間から3000時間の意味

 

「リスニングを2000~3000時間」というのは、「英語を勉強した時間ではなく、英語を聞いた時間」です。

 

 

特に、発音・文法・単語をある程勉強したのに、なかなか伸びない場合。

 

リスニングというインプットが足りていない可能性があります。

 

 

 

子供と大人では学ぶ状態の脳が異なるので、大人は基本的な学習(発音・文法・単語)をやりつつ、「ひたすら英語の音を脳に入れる」ことを意識します。

 

 

 

特に日本人にとってはカタカナ英語とカタカナ発音が難敵です。

 

カタカナへの慣れを捨てるためにも、発音記号や実際の発音を学び、沢山リスニングをしてネイティブ発音に慣れる方法を取るのが効率的になります。

 

意識的に英語を聞く習慣を付ける

 

よく言われる勉強法は、日本語を排除して英語だけにする生活です。

 

 

映画、ドラマ、ゲーム、バラエティ、YouTube など何でも、英語に置き換えます。

 

 

毎日決まった時間を洋画・海外ドラマや YouTubeのネイティブ動画などに費やすだけでもいいです。

 

 

とにかく1日の中で英語が聞こえてくる環境を意識的に作ることを目指します。

 

 

聞き流しではなく意識したリスニング

 

ただ英語音声を流すのではなく、英語の音を意識したリスニングをします。

 

 

何かを「しながら」では非常に効率が悪いです。

 

ながら聞きをすると、日本語でも聞き逃すことがあります。

 

 

そのため、せめて英語を聞く時だけは集中した方が無駄になりません。

 

 

そして、必要に応じて何度も聞き返したり、使えそうなフレーズや未知の単語をメモしたりします。

 

アウトプットはインプットから行われる

 

アウトプットとは、自分の中から引き出すことです。

 

持っていないものは引き出せません

 

 

つまり、大量のインプットをしつつ、適度にアウトプットの練習をしていくことで、理解力が深まり、より自然にアウトプットできるようになっていきます。

 

 

赤ちゃんは突然話せるようになるわけではありません。

 

周囲の人の言葉を聞き、発音できる単語1つから真似していきます。

 

 

 

他にも、例えば、流行りの曲が毎日のように至る所で流れていたとします。

 

それを毎日耳にしていると、1回もその曲をちゃんと聞いたことないのに、歌詞やメロディーが頭に浮かんできたり、カラオケで1番は歌えるようになります。

 

 

1回もそのアニメを見たことがないのに、色んな所でOP曲が流れるから歌えるようになるのも一緒です。

 

 

何度も聞いた英単語帳の例文の音声が頭に浮かんでくるのも同じです。

 

 

何回も繰り返し耳に入れることで、アウトプットが楽になっていきます

 

 

もちろん、細かいところや歌えない部分は原曲を聞きながら部分練習するのと同じように、英語も気になる部分などはその都度確認していきます。

 

2000時間リスニングをしたから英語を会得できるわけではない

 

2000~3000時間のリスニングをしたからと言って、リスニングが問題なくできるようになったり、英語がペラペラになれるわけではありません。

 

 

あくまで「2000~3000時間のインプットをした経験」を得られ、「最低でもそのぐらいの時間が必要」ということです。

 

 

これは「単語帳100周」も同じで、100周したから何かが得られるわけではなく、「1冊を極めるためにはそのくらいの継続が必要」という意味です。

 

 

何かを習得するには個人差があり、「○○時間やったからこうなる」という明確な根拠があるわけでもありません。

 

 

 

また、膨大なインプットをしながら話す練習をしなければ、話せるようにはなりません。

 

 

何故なら、話せるようになるためには話す練習が必要だからです。

 

基礎学習も大事

 

発音記号と発音、文法、単語の基礎学習は、英語を学ぶ上で欠かせない要素です。

 

 

基本を学んだうえでインプットすることにより、知識の確認だったり、何度も出会うことで長期記憶になるなど、相乗効果が生まれます。

 

 

 

特に日本人の場合、学校の授業のおかげで英語の知識はある程度持っています。

 

よって、既に持っているものを活かしつつ基礎から学ぶ方が効率的になります。

 

 

 

そして先述のように、早い段階からカタカナ英語を捨てるためにも、発音記号から学ばなければなりません。

 

カタカナ発音とカタカナの和製英語は、捨てるのが早ければ早いほど良いです。

 

 

 

そのため、知識ゼロの言語を学ぶのと、日本人が英語を学ぶのとでは、若干アプローチの仕方が異なります

 

 

しかし、基礎を学び、膨大なインプットをし、そこからアウトプットしていくという流れは変わりません

 

「1日〇時間で」や「○○ヵ月で」ペラペラは幻想

 

世の中には「1日○○時間で」や「半年で」などのうたい文句の教材が山ほどあります。

 

 

それで英語ができるようになる人は、言語の天才か、何らかのバックグラウンドを持っている人です。

 

 

普通の人は簡単に言語習得なんてできません

 

 

 

英語を勉強している人なら、そんな簡単に言語の習得はできないと実感している方も多いと思います。

 

 

が、これから言語の勉強を始めようと思っている人にとっては、「短い期間で習得できると錯覚するもの」が甘い蜜になっています。

 

そして、出版社も売れるようなタイトルを付けます。

 

 

 

これは英語業界だけではなく、「1日○○分で痩せる」や「1日○○やるだけで脂肪が落ちる / 部分痩せ」などのフィットネス・ダイエット業界でも同じ傾向がみられます。

 

 

YouTube などのサムネも同じで、簡単にできそうなものに流れていきがちです。

 

そもそも多くの人は継続できない

 

英語学習の挫折率は8割以上だと言われています。

 

 

よって、そもそも継続できる方が圧倒的に少数派です。

 

 

 

そして、簡単そうなものに飛びついた人の中で、それほどの継続ができる人は、ほぼいません

 

これは私の周りを見ていての実体験でもあります。

 

 

やり遂げていない教材が本棚の肥やしになっていたり、使わなくなったバランスボールが置物と化している人がどれだけいるでしょうか。

 

 

 

逆に言えば、成長速度に個人差はあれど、目標に向かって走り続けている人は、それだけで素晴らしいことです。

 

 

まとめ

 

英語を習得するまでに、2000時間から3000時間のリスニングが必要と言われます。

 

 

しかし、日本人は基本的な学習は足りていても、そのリスニングというインプットが足りていない傾向があります。

 

 

 

ただし、日本人はある程度の英語の基礎は持っているので、そこを補強する基礎学習をしながら、膨大なインプットに移行していくことを目指します。

 

そして、少しずつアウトプットも混ぜ込んでいきます。

 

 

学習の大まかな流れ

基礎(発音記号・文法・単語)を学ぶ

基礎を固めつつ膨大なリスニングというインプットと、学んだことのアウトプット

 

 

英語ができるようになった人は、やはり膨大なインプットだったり、常に英語がある環境を作っています。

 

 

逆に日本語ができるようになった海外の人も、膨大な日本語のインプットを行っている方が多いです。

 

毎日6~8時間、日本のアニメやドラマを観ていたという話はザラにあります。

 

 

 

長年英語を勉強しているものの、なかなか結果が出ない場合は「英語の音に浸かってみる」のも1つの勉強法です。