「be 形容詞」と「be being 形容詞」の意味の違い【現在形と進行形のニュアンスの違い】

※当ブログの記事にはアフィリエイト広告が含まれる場合があります

 

 

「be 形容詞」と「be being 形容詞」の違い

 

例文

She is kind.

 

→彼女は親切です

 

be動詞は普段のことを表すので、この文は「彼女は普段から親切です / 彼女は親切な人です」の意味になります。

 

 

 

この表現を現在進行形「She is being kind.」にすることもできます。

 

進行形は今のことを表すので、「彼女は今現在、親切になっている」の意味合いになります。

 

 

つまり、その人の普遍的な性格・性質ではなく、「一時的にそのように振舞っている」というニュアンスが生まれます。

 

 

これは主に人の性格・性質を表す形容詞で使われます。

 

 

「She's negative.」と「She's being negative.」の違い

 

他の例として、「negative」を見てみます。

 

比較

She's negative.

 

→彼女は(普段から)ネガティブです。

→彼女は(普段から)ネガティブなことを考える。

 

 

She's being negative.

 

→彼女は(今現在)ネガティブになっている。

→彼女は(今現在)ネガティブなことを考えている。

 

このように、「普段のことか今のことか」という違いを表しています。

 

 

 

もし、「彼女は普段はポジティブだけど、今はネガティブになっている」ならこうなります。

 

She's positive but she's being negative.

 

その他の例文

 

He's silly.

 

→彼はばかだ。

 

 

He's being silly.

 

→彼は(今)ばかなことをして(言って)いる。

 

 

 

I thought he was funny.

 

→彼は面白い人だと思った。

 

 

I thought he was being funny.

 

→彼はふざけているのだと思った。

 

(引用: ENGLISH EX p6 例文14・15)

 

それ以外の形容詞

 

他によく進行形で使われる形容詞には、

 

smart(賢い)

 

be being smart(今賢くやっている)

 

 

lazy(怠けて)

 

be being lazy(今怠けている)

 

 

cheap(ケチ)

 

be being(今ケチっている)

 

 

careful(用心深い)

 

be being careful(今用心深くなっている)

 

 

friendly

 

be being friendly(今フレンドリーになっている)

 

 

difficult(気難しい)

 

be being difficult(今気難しくなっている)

 

などがあります。

 

今のことでも進行形にならない形容詞

 

「hungry」と「busy」は現在進行形では使いません

 

 

何故なら、「今お腹が減っている」と「今忙しい」は「I'm hungry.」と「I'm busy.」と現在形で表すからです。

 

 

正確に言うと、普段のことと現在のことを明確に区別しない表現方法になります。

 

 

では何故そうなるのかというのは、英語学習ではなく言語学の範疇になります。

 

 

まとめ

 

・「be +(性格や性質を表す)形容詞」は「普段のその人の性格や性質」を表す

 

・「be being +形容詞」は「一時的な状態」を表す

 

 

・hungry や busy などのように、今のことでも進行形では使わない単語がある点に注意