【近い未来は存在しない】「未来の予定」を表す現在進行形のニュアンスと見分け方。何故この意味になる?

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未来の予定を表す現在進行形の範囲

 

現在進行形(be +動詞のing)は「~している」以外に、未来の予定を表すことができます。

 

 

 

文法用語では「近い未来」と呼ばれるものです。

 

 

しかし、「近い未来」と聞くと、明日とか来週のような直近の予定だけに使われると思いがちですが、実は使える時間の幅は広いです。

 

 

そのため、すぐ後のことから数年後に予定されることにも使われます。

 

 

 

例えば、「電車がもうすぐ来る」のような少し後のことから、「来年結婚する」や「卒業するのは2年後」と言いたい場合にも現在進行形を使うことができます。

 

 

 

そのため、英語的には「近い未来」というイメージは存在しない(または "近い" とは何なのかが非常に曖昧)とも言えます。

 

例文

 

例文

I'm getting married next year.

 

来年結婚します。

 

 

I'm graduating in two years.

 

私はあと2年で卒業します。

 

 

I'm retiring next year.

 

来年引退します。

 

 

I'm visiting my brother today.

 

今日、兄弟を訪ねます。

 

 

The train is coming soon.

 

電車はもうすぐきます。

 

 

I'm coming.

 

今行きます。

 

※ニュアンス的には「今、行きかけている」

※動き始める前でも言える

 

 

Excuse me, I'm getting off.

 

すみません、降ります。

 

※ニュアンス的には「今、降りかけている」

※降りる動作をする前でも言える

 

 

Are you going to Tokyo next week?

 

来週東京に行きますか?

 

 

I'm leaving for Tokyo tomorrow morning.

 

明日の朝、東京に向けて出発します。

 

 

What time are you finishing?

 

何時に終わるの?

 

 

I'm finishing at 8 tonight.

 

今夜は8時に終わります。

 

 

以上のように、現在進行形で表される未来の予定の幅は広いです。

 

 

ただし、この「予定」は、主に自分(やその周辺)に関わりのある予定に対して使われます。

 

 

なぜ現在進行形が未来の予定を表すのか

 

では、なぜ現在進行形が未来の予定を表すのかというと、「動き」にあります。

 

 

イメージとしては「既にそれに向けて動いている」や「気持ちが向かっている」です。

 

 

 

例文

I'm getting married next year.

 

来年結婚します。

 

この文は、「既に来年の結婚に向けて準備や計画を進めている」や「今から気持ちが来年の結婚に向かっている」から現在進行形で未来の予定を表す、と考えると分かりやすいと思います。

 

 

 

そのため、現在進行形で表す予定は、will や be going to よりも、はっきり決まっている予定や確実性が高い予定を表すことになります。

 

未来の予定の見分け方

 

「~している」なのか「未来の予定」なのかは日時の有無によって見分けることができます。

 

 

未来の予定の場合、たいてい「未来のいつ」なのかが示されています。

 

 

 

仮に日時が示されていなくても、文脈で判断可能です。

 

 

まとめ

 

・現在進行形は未来の予定を表す時にも使われる

 

・主に自分(やその周辺)に関わりのある予定に対して使われる

 

・「will」や「be going to」よりも、はっきり決まっている予定や確実性が高い予定に使われる傾向がある

 

 

・たいてい「未来のいつなのか」という日時を示されているため、「~している」の意味と見分けられる

 

 

・この用法は「近い未来」と呼ばれているが、「直後」から「数年後」まで幅広く使うことが可能