suspect と doubt の意味と違い
「suspect」と「doubt」のよくある訳し方がこちらです。
・suspect → ~ではないかと疑う / ~だと思う
・doubt → ~を疑う / ~ではないと思う
正直、分かりません。
会話でもよく使われるのがthat節との組み合わせですが、日本語訳から考えると混乱しがちです。
しかし、1発で分かる考え方と覚え方があります。
・suspect → think
・doubt → don't think
こう考えると、非常に分かりやすくなります。
次は例文で比較してみます。
suspect と doubt の例文
・「The police suspect he is the bank robbery.」
意味は「警察は彼が銀行強盗だと疑っている」です。
suspect は「疑う」や「思う」の意味があるので、文の意味は取りやすくなります。
問題は次です。
・「The police doubt he is the bank robbery.」
意味は「警察は彼が銀行強盗ではないと思う」です。
「~だと疑う」ではなく「don't think = ではないと思う」になるので注意が必要です。
更に意味が取りにくいのがこの文です。
「I doubt she is lying.」
意味は「彼女は嘘をついていないと思う」となります。
考え方としては、「彼女が嘘をついていることが疑わしい」になり、嘘をついていることを疑問に思っている状態です。
しかし、そのように考えると混乱してしまうので、「doubt = don't think」と考えた方がよっぽど分かりやすくなります。
逆に「彼女は嘘をついていると思う」を suspect を使って言いたい場合は「I suspect she is lying.」となります。
直訳だと「私は彼女が嘘をついていると疑っている」ですが、言っていることは「suspect = think」と同じです。
doubt の後ろに名詞が入る場合
doubt の後ろに名詞が入る場合も考え方は同じです。
よくあるフレーズに「I doubt the truth of the story.」というものがあります。
意味は「その話の真実性を疑う」です。
しかしこれも「その話が真実であるとは思っていない」になり、 don't think と同じことを意味しています。
I doubt it.の意味
「I doubt it.」の意味は、日本語の「それはどうかな」です。
ハッキリと否定するわけではなく「そうは思わないかな」のニュアンスを持ちます。
簡単に言うと「I don't think so.」です。
no doubt の意味
「no doubt」の意味は「きっと」で副詞的に使われます。
何故この意味になるのかは、「疑いがゼロ」や「don't thinkの逆 = think」と考えるの分かりやすいと思います。
His policy will no doubt lead to dismal consequences.
→彼の政策はきっと暗い結果を招くだろう。
(DUO3.0 より)