fair game の意味
「fair」は「公正・公平な」や「妥当な」などという意味の名詞です。
そこから、「fair game」は「フェアなゲーム(公正な試合)」……になるかというと、必ずしもそうではありません。
もちろん、「公正な試合」という意味もあります。
Let's play a fair game!
→正々堂々と試合をしましょう!
しかし、今回取り上げる「fair game」は「恰好の的」や「いいカモ」というスラング的な意味の「fair game」です。
fair game の例文
It's fair game for both teams.
→両チームの恰好の的になる。
He'll become fair game to all your enemies.
→彼は全ての敵の恰好の的になるだろう。
Kids are fair game in a Halloween horror movie.
→ハロウィンのホラー映画では子供たちが恰好の的になる。
fair game の語源
「fair game」が何故そのような意味になるかというと、実は「game」の方に由来があります。
「game」はカタカナにもなっている「ゲーム」で、「試合 / 遊び」などという意味がある名詞です。
その中に、「狩猟の獲物」や「獲物の肉」という、意外な意味を持ちます。
つまり、「fair game」とは「正式に狩猟が認められている獲物」のことを指します。
そこから、「恰好の的」や「いいカモ」という意味になります。
ちなみに「狩猟法」は「game law」と言います。
映画『fair game』の原題
1986年にシルヴェスター・スタローン主演の『コブラ』という映画が公開されました。
そして、1995年には「フェア・ゲーム」という題名で再映画化されました。
この2つの映画は同じ小説を原作にしています。
その原作とはポーラ・ゴズリングの『「A Running Duck』。
日本語では「逃げるアヒル」と訳されています。
先述のことから、何故この「A Running Duck」が「フェア・ゲーム」という題名になったのかという繋がりが見えてきます。