go over の意味と使い方
「go over」には「~を詳しく調べる / ~をよく見る / ~を見直す」という意味があり、「go」のイメージからは想像しにくい意味の1つです。
これは自動詞「go」と前置詞「over」が組み合わさっており、必ず「go over ~」の形になります。
例えば、「go over the details」で「詳細を調べる」という意味になりますが、the details を間に入れることはできません。
では、何故「go over」で「調べる」という意味になるのでしょうか。
go over で「よく調べる」になる理由
「よく調べる」になる理由は、どちらかと言うと「go」ではなく「ove」 にあります。
「over」の意味には「~を越えて」や「~の上に」の他に、「~を覆って」や「~じゅうに」があります。
例えば、「all over the world」の意味は「世界中で / 世界中に」です。
世界を覆うイメージから、「世界中」に繋がります。
「There is water over the floor.」なら「床じゅうに水がある = 水浸しである」になります。
つまり、「go over」は「~じゅうを行く / 行き渡る」になり、そこから「~を隅々まで調べる」や「全体的に~をよく見る」のニュアンスに繋がります。
「go over the document」なら、書類を隅から隅まで見るイメージになります。
「go over」の覚え方は、以上のようなメージをすると頭に残りやすくなります。
go over の例文
I still need some time to go over the document.
→書類を調べるのにまだ少し時間が必要です。
We've gone over the problem several times.
→私たちは何度かこの問題を詳しく調べました。
She is busy going over the details of the contract.
→彼女は契約の詳細を調べるのに忙しい。
Let’s go over the main points again.
→もう一度要点をおさらいしましょう。
Let’s go over our last lesson.
→前回のレッスンをおさらいしましょう。
Remember to go over your paper for spelling errors before you hand it in.
→答案用紙を提出する前に綴りの間違いがないかきちんと見直すことを忘れないで下さい。
(引用:ALL IN ONE 例文94)
"Nick, I want you to look this over before I turn it in."
"Sorry, but I have my hands full right now."
↓
「ニック、これを提出する前にざっと目を通して欲しいの。」
「ごめん、今、手が離せないんだ。」
(引用:DUO3.0)
go over と look over の違い
「go over = 詳しく調べる」に対し、「look over」は「~にざっと目を通す」や「~をざっと調べる」となります。
これは「look」に「~に視線を向ける」のイメージがあるためです。
ちなみに、こちらは「look ~ over」と「look over ~」のどちらの形も取ることができます。
まとめ
・「go over」の意味は「~を詳しく調べる / ~をよく見る / ~を見直す」
・必ず「go over ~」の形
・「over」の意味は「~を覆って / ~じゅうに」で、そこから「go over = ~じゅうを行く / 行き渡る」になり、「~を隅々まで調べる」や「全体的に~をよく見る」の意味に繋がる
・「look over」の意味は「~にざっと目を通す / ~をざっと調べる」で、「look A over」と「look over A」の両方の形を取れる