shout at と shout to の違い
「shout」の意味は「大声を出す」や「~を大声で言う」です。
それに「at / to」を付けることで「~対して」と続けることができます。
注意点は、「at」と「to」でニュアンスが異なる点です。
・shout at → ~を怒鳴る
・shout to → ~の方へ叫ぶ
shout at の意味とニュアンス
He shouted at me.
→彼は私を怒鳴りつけた。
これは「私に対して怒鳴りつけた」のニュアンスです。
何故「怒鳴る」になるのかというと、この「at」は「点」を表すため、「特定の人に向かって直接大声を上げる」というイメージになるからです。
そこから、日本語でいう「~に怒鳴る」になります。
shout to の意味とニュアンス
He shouted to me.
→彼は私に叫んだ。
これは「私の方に向かって叫んだ」のニュアンスです。
この「to」は「~の方へ」を表すため、「~の方へ大声を出す」というイメージになります。
あくまで大声を出す方向を示しているので、「誰かに対して怒鳴る」の意味にはなりません。
そこから、「shout to ~」は「~の方へ叫ぶ / 大声を出す」となります。
日本語からの比較
では、「私は山に向かって叫んだ」ならどうなるでしょうか。
答えは「I shouted to the mountain.」です。
「山の方に向かって叫んだ」のイメージになります。
次は「先生が彼ら(生徒たち)に列に並ぶよう怒鳴った」ならどうなるでしょうか。
※列に並ぶ → get in line
答えは「The teacher shouted at them to get in line.」です。
「at them」は、先生が「生徒たちという特定の集団」に怒鳴るイメージです。
その他の例文
He shouted to his friend in the distance.
→彼は遠くにいる友達に向かって叫んだ。
I saw a man shouting to the mountain.
→山に向かって叫んでいる人を見ました。
The boss shouted at me.
→上司は私を怒鳴りつけた。
He shouted at her to slow down.
→速度を落とすよう彼は彼女に大声で言った。
(引用: ウィズダム英和辞典第4版)
まとめ
・「shout at」は「~を怒鳴る」
・「at」は「点」を表すので、「特定の誰かに向かって叫ぶ = その人を怒鳴る」というイメージ
・「shout to」は「~の方へ叫ぶ」
・「to」は「~の方へ」という大声を出す方向を示している